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HOME > 院長のひとり言 > アーカイブ > 会陰切開: 2017年4月
院長のひとり言 会陰切開: 2017年4月
2人目不妊と会陰切開の傷痕
青葉区市が尾の鍼灸院
妊娠しやすい体質への改善、
マタニティから産後ケア、
女性の健康と美容のライフサポートをする いとう鍼灸院 伊藤です。
「会陰切開」は分娩時に必要とされた場合におこなわれる処置で、会陰部を広くするために切開することを言い、初産の妊婦さんのおよそ7割がこの処置を受けているそうです。
どのような場合におこない、出産後はどのような経緯をたどるのでしょう。
まず、分娩時に会陰部を切開するのはどんな時なのか。
1つ目は出産時に会陰部がどんどん引き延ばされ、もうそれ以上伸びそうになく、このまま分娩を続けると会陰部が裂傷してしまいそうな場合です。
2つ目は年齢的に伸びにくくなっている場合。これは年齢的に会陰部周りの筋肉、皮膚自体の硬さがあげられます。
3つ目は赤ちゃんの頭や肩が大きい場合。
特に3500g以上の赤ちゃんは骨盤底筋群にも負担がかかる為に早めに切る事もあります。
最後は分娩がかなり早い進度で進んでいる、分娩が長引いている。赤ちゃんをしっかり取り上げられるように切るみたいですね。
病院ではこのような場合に会陰切開がおこなわれるのが通常です。
通常の切開の方法は
正中切開
Aの線のように肛門側に切開をします。
正中側切開
Bの線のように7時または5時方向に切開を加える。
側切開
Cの線のように横側に近い場所を切開します。
会陰切開の傷自体で激痛なのは産後1~2日と言われています。多くは1週間後に退院する頃には傷も回復している方がほとんどです。
最近は溶ける糸での縫合も多いそうですが抜糸をしない分、突っ張って痛いのが1ヶ月~長いと3ヶ月も続くそ事もあるようです。
去年のアメリカの産婦人科学会が「経腟分娩時にルーチンの会陰切開を行うことによる短期あるいは長期の利益があるとのエビデンスはない」という発表もしています。
ただ、国によって切り方、人種によって裂け方は違い、アジア系人種では肛門括約筋に及ぶ裂傷のリスクが高いとも言われている点は無視できないと思います。
ではどのような事で2人目不妊の原因になる可能性があるのか。
切開をした人が全て当てはまるわけでもありませんし、切開をする事が悪いとも言えません。
しかし、産後しばらく経っても切開した傷痕がつっぱったり、痛んだり、それが何年も続いているようだと傷痕自体の治りも悪く、周りの組織の状態が悪くしてしまう可能性があるんです。
東洋医学的に会陰はとても重要な部分になります。
まずは漢字からみていきましょう。
「会」は会合する場所を指します。
「陰」は陰陽の陰を指し、生殖器と肛門のことです。
この経穴は前後2つの陰経の間にあり、任脈、督脈、衝脈の三脈の交わるところにあります。
これらの経絡は胞宮(卵巣・子宮)から始まり、会陰を通っていく経絡です。
妊娠に大切になる経絡が交わる所である会陰の状態は直接、卵巣・子宮の状態にも関わってくると言えるんです。
その為に会陰部で氣が滞ってしまったりしていると胞宮へのエネルギーが行きにくく、質のよい卵子が育ちにくくなったり、着床がしにくくなると考えられます。
産後も長らく会陰部の傷の痛みや突っ張りを感じていると傷痕自体だけでなく、経絡の流れにも影響が出ているということですね。
傷の影響はこちらでも詳しく説明してます
2人目不妊と帝王切開、古典に学ぶ妊娠
そして、傷痕自体の突っ張りや治りの悪さには免疫の働きも関係しています。
傷痕の治りの状態が遅かったりする人は免疫力が低下しているサインかもしれません。
免疫力の低下と経絡異常によって妊娠に必要な経絡にエネルギーが行き渡りにくくなっている可能性が考えられます。
性行為の際に傷が痛む、突っ張るなどの違和感を感じる方は注意が必要かもしれません。
会陰部の傷痕の突っ張りを出さない為に気をつけおきたいこと。
甘いものにはご用心!!
適度な甘味はよいのですが、過剰摂取は脾と腎を傷めます。(甘味脾入)
現代人は甘味を取り過ぎの傾向にあるので控えるのは必須かもしれません。
脾が正常に機能しないと肌肉(皮膚)が萎縮していまいます。その為に突っ張りが出やすくなっていると考えられます。
腎が弱るとエネルギー不足で傷の治りも悪くなるでしょう。
ご自身のセルフケアでは骨盤底筋体操や会陰マッサージも効果的と言えますので是非行って下さいね!
細かな方法はまた別の機会にお話します。
妊娠しやすい体質への改善、
マタニティから産後ケア、
女性の健康と美容のライフサポートをする いとう鍼灸院 伊藤です。
「会陰切開」は分娩時に必要とされた場合におこなわれる処置で、会陰部を広くするために切開することを言い、初産の妊婦さんのおよそ7割がこの処置を受けているそうです。
どのような場合におこない、出産後はどのような経緯をたどるのでしょう。
まず、分娩時に会陰部を切開するのはどんな時なのか。
1つ目は出産時に会陰部がどんどん引き延ばされ、もうそれ以上伸びそうになく、このまま分娩を続けると会陰部が裂傷してしまいそうな場合です。
2つ目は年齢的に伸びにくくなっている場合。これは年齢的に会陰部周りの筋肉、皮膚自体の硬さがあげられます。
3つ目は赤ちゃんの頭や肩が大きい場合。
特に3500g以上の赤ちゃんは骨盤底筋群にも負担がかかる為に早めに切る事もあります。
最後は分娩がかなり早い進度で進んでいる、分娩が長引いている。赤ちゃんをしっかり取り上げられるように切るみたいですね。
病院ではこのような場合に会陰切開がおこなわれるのが通常です。
通常の切開の方法は
正中切開
Aの線のように肛門側に切開をします。
正中側切開
Bの線のように7時または5時方向に切開を加える。
側切開
Cの線のように横側に近い場所を切開します。
会陰切開の傷自体で激痛なのは産後1~2日と言われています。多くは1週間後に退院する頃には傷も回復している方がほとんどです。
最近は溶ける糸での縫合も多いそうですが抜糸をしない分、突っ張って痛いのが1ヶ月~長いと3ヶ月も続くそ事もあるようです。
去年のアメリカの産婦人科学会が「経腟分娩時にルーチンの会陰切開を行うことによる短期あるいは長期の利益があるとのエビデンスはない」という発表もしています。
ただ、国によって切り方、人種によって裂け方は違い、アジア系人種では肛門括約筋に及ぶ裂傷のリスクが高いとも言われている点は無視できないと思います。
ではどのような事で2人目不妊の原因になる可能性があるのか。
切開をした人が全て当てはまるわけでもありませんし、切開をする事が悪いとも言えません。
しかし、産後しばらく経っても切開した傷痕がつっぱったり、痛んだり、それが何年も続いているようだと傷痕自体の治りも悪く、周りの組織の状態が悪くしてしまう可能性があるんです。
東洋医学的に会陰はとても重要な部分になります。
まずは漢字からみていきましょう。
「会」は会合する場所を指します。
「陰」は陰陽の陰を指し、生殖器と肛門のことです。
この経穴は前後2つの陰経の間にあり、任脈、督脈、衝脈の三脈の交わるところにあります。
これらの経絡は胞宮(卵巣・子宮)から始まり、会陰を通っていく経絡です。
妊娠に大切になる経絡が交わる所である会陰の状態は直接、卵巣・子宮の状態にも関わってくると言えるんです。
その為に会陰部で氣が滞ってしまったりしていると胞宮へのエネルギーが行きにくく、質のよい卵子が育ちにくくなったり、着床がしにくくなると考えられます。
産後も長らく会陰部の傷の痛みや突っ張りを感じていると傷痕自体だけでなく、経絡の流れにも影響が出ているということですね。
傷の影響はこちらでも詳しく説明してます
2人目不妊と帝王切開、古典に学ぶ妊娠
そして、傷痕自体の突っ張りや治りの悪さには免疫の働きも関係しています。
傷痕の治りの状態が遅かったりする人は免疫力が低下しているサインかもしれません。
免疫力の低下と経絡異常によって妊娠に必要な経絡にエネルギーが行き渡りにくくなっている可能性が考えられます。
性行為の際に傷が痛む、突っ張るなどの違和感を感じる方は注意が必要かもしれません。
会陰部の傷痕の突っ張りを出さない為に気をつけおきたいこと。
甘いものにはご用心!!
適度な甘味はよいのですが、過剰摂取は脾と腎を傷めます。(甘味脾入)
現代人は甘味を取り過ぎの傾向にあるので控えるのは必須かもしれません。
脾が正常に機能しないと肌肉(皮膚)が萎縮していまいます。その為に突っ張りが出やすくなっていると考えられます。
腎が弱るとエネルギー不足で傷の治りも悪くなるでしょう。
ご自身のセルフケアでは骨盤底筋体操や会陰マッサージも効果的と言えますので是非行って下さいね!
細かな方法はまた別の機会にお話します。
(ホリスティック鍼灸サロン Wiz) 2017年4月 7日 10:03
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