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院長のひとり言

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妊娠する為の筋肉

妊活では運動を必ず入れましょうとお伝えしています。

実は筋力不足だと妊娠しにくくなったり、お産も難産になったり、帝王切開になったりするリスクが高まるんです。

また以前、助産師さんから不妊治療を受けて妊娠した方々は緊急帝王切開になったり、早産になる傾向にあるんですが、何か理由があるのかと質問を受けた事があります。

この質問の答えの1つが筋力不足。

私たちの体重の半分ちかくは筋肉なんです。

また筋肉を成分から見ると3/4が水分になっています。
残りの1/4は、ほとんどたんぱく質。

筋肉を丈夫にするため、質の良いものにする為にも水や食事が大切なんですよ。

そもそも筋肉とは何をしているのかというと多くの人が運動というイメージじゃないでしょうか。

勿論、それもあるんですが筋肉はエネルギーを蓄えたり、熱を産生する働きもあるんです。

筋はエネルギーを保存する貯蔵庫になるんですよ。

食べた物は消化されてブドウ糖となり、エネルギーとして使用されるんですが、すぐに使用しないブドウ糖(単糖類)はグリコーゲン(多糖類)という形になって肝臓・骨格筋に貯蔵されるんです。

骨格筋と言うのは骨格に付いていて、自分の意思で動かせる筋肉の事ですよ。

で、骨格筋に貯蔵されたグリコーゲンは筋収縮時にブドウ糖へ分解され、エネルギーとして使用されるんです。

つまり骨格筋はグリコーゲンとしてエネルギーをその中に保存しているって事です。

次に筋は熱を産生する発電所にもなっています。

筋収縮でエネルギーが使われるとき、エネルギーの3/4が熱となるんです。

つまり筋収縮時に熱が発生するということですね。
運動時に体が熱くなるのはこのためなんです。

筋収縮で産生される熱は体温維持の為にも重要で、体重の約40〜50%は骨格筋がしめるため、熱産生に最も関与するのは筋肉だと言えますよ。

冷え性の多くの方は筋肉を鍛える事で冷えを改善できるんです。
外からの熱で温める事より中から熱を作り出せることの方が大切ですからね。

では妊娠で見てみた場合、エネルギーや熱は良質な卵をつくるうえで必要不可欠なものですよね。

筋力が不足するとエネルギーや熱が作れない為に代謝が落ちてしまい、結果的に卵が成熟できないということになってしまうんです。

お産がうまく行かない原因にもなっていると始めにもお話しましたね。

筋肉が落ちるって本当にリスクがあるんですよ。


では効率良く筋肉を鍛えるのはどこがいいのか。

下半身、特に太ももを鍛えましょう!

ももの筋肉は体の中で1番大きな筋肉です。

ここを鍛える事で代謝が上がって血液循環を良くできるんです。
また、内臓に戻る血液やリンパにも関わる所なので非常に効果が高いですよ。

腕の筋肉の約3倍のエネルギー効率とも言われているんです。

ではどのように鍛えていくか、やって欲しいのは相撲スクワット。
やり方は簡単。


足を肩幅よりも大きめに広げ、つま先を外側へ向けて立つ
両手を体に持ってきて腰をゆっくりと深く落とす
動作中は胸を張って背中も伸ばしておく
腰を下ろしたらゆっくりと立ち上がり繰り返す
10回×3セットが目安


注意点

相撲スクワットを行う際は動作の終始、ガニ股を維持して膝が内側に入らないようにしましょう。

また、腰を下ろす深さが浅くなると効果が減ってしまうので、太ももと床が平行になるまでしっかりと下ろすように注意してくださいね。

平行まで出来ない方はどこかに掴まりながらでも構いませんよ。

また、腰や背中が丸まっていると思わぬところで腰を痛めたりしてしまいます。
姿勢には気をつけながら行うようにして下さいね。

毎日続けてしっかりと筋肉をつけていきましょう。
参考にしてもらえると嬉しいです。


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