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院長のひとり言

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妊活を中医学的視点から考える〜生理周期〜

妊活をしていると生理周期が安定しないと不安になりますよね。

タイミングがいつかわからない。とか。

高温期と低温期の差がでないと妊娠しにくい?とか。

今回はそんな生理周期を中医学的視点からお伝えしてみようと思います。

中医学の基本は陰陽と五行です。


陰と陽という2つに物事をグループ分けしていく考え方。

そして、木火土金水の5つに物事をグループ分けしていく考え方。

今回は、その5つにグループに分けていく考え方、五行を月経周期にあてはめていこうと思います。

五行は木・火・土・金・水という五つのグループです。

その特徴、性質によって、生理周期をグループ分けしていきたいと思います。

月経周期はよく月経期、低温期、排卵期、高温期の4つに分かれて説明されますね。

月経期は生理血って厚くなった内膜をきれいにはがす時期です。

低温期は体温を低く保ち、卵巣の中で卵を育てます。

排卵期は大きく育った卵が卵巣から飛び出す時期。

高温期は体温を高く保ち、排卵された卵が精子とくっついて受精卵となれば内膜で受け止めて着床させ育てる働きがあります。

それぞれの特徴を陰陽五行の季節に当てはめて説明してみようと思います。


まず、

月経期は秋。金のグループです。

内膜がはがれる落ちていく状態を果実が熟れて枝から落ちていく、葉が枯れて枝から落ちていく様子に照らし合わせています。

秋は暑い夏から急に寒くなるので気温差や湿度の変化が大きく身体もついていけません。
夏場に冷房をかけ過ぎていたりしても体温調節がうまくいかなくなっていて、風邪を引きやすく、体調も崩しやすい時期です。
月経期でも急に体温が下がり、風邪っぽい症状が出やすくなります。
この時期は無理せず、温かくして過ごすといいですね。



低温期は冬。水のグループです。

低温期が冬っていうイメージはつきやすいですよね。
しかし、冬の寒いだけではなく、新しい命を生み出す為に土の中、内側から力を溜め込んでいるです。
これは低温期に新しい卵を育てているのと同じ。
身体が低温期を保てるのはホルモンの作用のおかげです。
腎の陰気を蔵するパワーが必要だという事です。
この時期はしっかり腎のパワーを補って女性ホルモンを放出していきましょう。
その為にも月経期には卵が育つ夜の時間は睡眠をしっかりとるようにしましょうね。
月経で失った血(陰気)を補う時期でもあります。
この時期は積極的に血になる食べ物を取ってみてください。


排卵期は春。木のグループです。

新しい命がひらく、溜め込んだモノを解放する時期です。
植物は新芽を出し、動物達はベビーブームの時期になりますね。
これは熟した卵を卵巣から飛び出させる時期と似ていますよね。
気の巡りが悪くなると排卵もうまくいきません。
排卵期にはしっかりウォーキングをして気持ちも軽く過ごしてください。
動かずにいると、イライラが溜まりますよ。


高温期は夏。火のグループです。

太陽の陽パワーをいっぱいにあびて、スクスクと成長していく時期です。
新芽は青々とした若葉になり、春に産まれた動物のベビー達はスクスク育っていきます。
高温期は、受精卵を分割・成長させ着床させる働きがあります。
無事に陽性反応がでれば、そのまま高温期が保たれ出産までの間、赤ちゃんを育てる時期となります。
猛暑に夏バテして身体を動かしたくなくなるように身体も高い体温の為に動きたくなくなりますね。
もしかしたら、妊娠しているかも?
ゆっくり過ごしてください。
でも、身体には水がたまりやすくなるので、
軽めのウォーキングは続けて下さいね。
妊娠チェックまでの2週間はとても気持ちも落ち込みやすく、フライングチェックしちゃう方も多いですよね。
夏の陽気な気持ちで晴れやかにのんびり待ってくださいね。

ここまでみてきて、あれ?五行って言うのに4つしか周期が無いじゃん。
土は?と思われたかもしれませんね。

大丈夫です!
土は土用と言いますよね。

土用は総ての季節の間に位置します。

月経周期で言うと
月経期と低温期の間。
低温期と排卵期の間。
排卵期と高温期の間。
高温期と月経期の間。

この周期の間にあるのが土グループなんです。
全ての季節、時期の変わり目なので生もの、冷たいもの、甘いものの摂りすぎ、脂っこいもの等は控えましょう。

このように、1年の大きな季節という周期、月経周期よ28日も同じようにグループ分けが出来ます。

月経周期を整える事は体の五行を整える事につながるので妊活では大切になってきますよ。

月経周期で苦手な周期、調子を崩しやすい周期がある時はこれらを参考に、周期ごとの違いを感じて習慣を整えてみて下さいね。







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