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HOME > 院長のひとり言 > 妊活を中医学的視点から考える〜肺を制するものが意識を制す〜
院長のひとり言
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妊活を中医学的視点から考える〜肺を制するものが意識を制す〜
妊活をしていると気持ちのアップダウンが大きくなってしまうことありませんか?
普通の会話は平気なのに妊娠や出産の話が会話に出てくると気分が落ち込んだり、耳を塞ぎたくなったり。
気持ちがまるでジェットコースターのように乱れてしまう。
ではこの気持ち、気の流れを中医学的視点からお話して解決していきたいと思います。
気をコントロールするという事でいうと五臓では「肝」と「肺」が深く関係しています。
肝は気の流れをコントロールしています。
そして、肝はストレスに弱いという特性を持っているんです。
だから、仕事や人間関係、妊活など何かの不安などのストレスがあると肝が乱れます。
肝が乱れるとイライラのコントロールができなくなってしまうんです。
また、肝と腎も深く関係しているので肝が乱れると腎も乱れます。
腎は先天の気が集まる所、生命力の本幹とも言える所、妊娠に深く関わる所ですね。
肝が乱れてしまっていると腎の気も乱れてくるので妊娠に関わるエネルギーが制御できない状態になってしまうんです。
肝が乱れると気の流れが狂いますが、その中でも「気帯」や「気逆」という状態になってしまっていると、頭の方へばかり気が流れてしまったり、頭のところで気が滞ったりしてしまうんです。
これがいわゆるオーバーヒートの状態。
おのずと、ネガティブな思考になりやすかったり、常にイライラしているようになってしまいます。
頭の中がぐちゃぐちゃの時って、ボーっとしてきたりして、何となく熱っぽくなりますよね。
知恵熱なんて言いますしね。
頭をクリアにする為にも肝を整えてあげることが重要なんですよ。
そこで、出番なのが肺なんです。
肺は気の流れをスムーズにするのがお仕事。
気の心臓のような感じですね。
肺と肝を整えることで頭の中がすっきりしてくれると心の面でもすごく楽ですよ。
では肺をコントロールするのは?
そう!腹式呼吸で深呼吸ですね。
腹式呼吸をすると、お腹が膨れたりしぼんだり動いているのが分かります。
それを意識しながら、呼吸を意識しながら
腹式呼吸。
特に吐くことを意識してくださいね。
吐くときはゆっくり時間をかけて。
吐くことでお腹がしぼむ事を意識して、体に意識を向ける事が大事ですよ。
考えすぎていた、悶々とした意識を呼吸に向けてみてください。
より効果的ですよ。
お腹の動きが分かりにくい時はうつ伏せになって腹式呼吸するとお腹が膨れて、しぼんでがよく分かりますよ。
この深呼吸、呼吸に意識しながら、客観的に体の事、思考を見るのって実は「瞑想」に近いそうです。
また、腹式呼吸は実は腎も働いています。
腎は納気を司ると言って、気を身体に降ろす力があるんです。
乱れた肝は肺の呼吸で制御し、弱ったところは腎が補助する事でダブルで肝を整えます。
深い呼吸を意識する事、
お腹が縮んで、自然と膨らんで、縮んで、膨らんで、これに意識を向けていると、不思議なことに他の事って考えられないんですよね。
頭の中がぐちゃぐちゃになっちゃう人、考え込んでしまう人って、そもそも賢いんですよ。
悩むにも、想像力や思考力、集中力が必要です。
だから、その思考力を逆手に取って呼吸に集中してあげると思考力をいい方向に使えるという事なんです。
頭で考え過ぎている時、ゴチャゴチャ、イライラしてる時って、
「自分自信の体にもっと意識を向けてよ、もっと自分の事を見てよ」
細胞からのサインなんです。
体に心に気を使ってあげてください。
文字通り、気を使うです。
気を向ける方向を間違えないように是非、深呼吸で肺を存分に働かせて下さい。
心が乱れたときこそ、自分の体に目を向けて下さいね。
参考にしてもらえると嬉しいです。
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(ホリスティック鍼灸サロン Wiz) 2017年12月15日 11:16