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HOME > 院長のひとり言 > 内膜掻爬で着床率が上がるのか
院長のひとり言
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内膜掻爬で着床率が上がるのか
完全掻爬、一部掻爬(内膜に引っ掻きキズをつける)に関わらず内膜に傷つける事で着床しやすくする方法があります。
内膜が回復する過程で厚くなるって事で、論文なども発表されているのですが、実は臨床上はあまり変わらないんです。
もちろん一応、適応もあります。
適応となるのは生理の時の内膜の剥がれが明らかに悪いとわかっている場合。
この場合はやってもいいかなぁって感じです。
けれど、それ以外は強引に内膜を剥がす行為ですので再生に余分なエネルギー、というか本来なら必要ないエネルギーを使ってしまうんです。
エネルギーと漠然と言いましたが、いわゆる栄養素、酵素、タンパク質も含めて本来、卵子に行くべきものが内膜の再生に使われてしまうという事です。
もし、内膜に心配があるのであれば、まだ薬の方が体にはマイルドかなって思います。
内膜の状態は排卵誘発剤を飲んでいた方などは薬の副作用で子宮内膜が薄くなるため、休薬することにより、通常の状態に戻ると思いますよ。
この場合、新鮮胚移植ではなく、凍結胚移植をするのもいい方法だったりします。
黄体ホルモンやエストロゲンが分泌が悪かった方は、整うことで内膜は厚くなる可能性もありますね。
しかし、内膜が正常でも、薄くてもホルモン量は変わらなかったという報告もあるんです。
その場合はいくら病院で黄体ホルモンを補充しても、内膜が厚くなることは期待できませんよね。
根本的な解決をするならやはり体全体を変えて行く必要があるという事です。
運動、睡眠、食事をしっかり見直して体全体を整えて下さい。
是非参考に体質改善に活かしてもらえると嬉しいです。
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(ホリスティック鍼灸サロン Wiz) 2018年1月14日 00:04
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