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院長のひとり言

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卵管の詰まり

卵管の詰まり



卵管の詰まりがあるのかどうか…

気になりますよね。

もし、自分の卵管が通っていなかったら…

まず、一度でも妊娠してるなら、卵には問題ない、精子にも問題ないと判断できますよね。

これは流産してしまっていても、受精はできるとわかります。

卵管が片方しか通っていなかったとしても、妊娠成立の可能性は1/2までは下がらないともいわれています。

この様な場合、やる事は体質改善により、卵子の質を高める事。

できれば卵管っていじりたくないんです。

そもそも卵管が詰まる主な原因として挙げられるのは、クラミジア、大腸菌、淋菌などの感染による卵管炎だと言われています。

これは免疫力が低下していると感染しやすくなってしまうと言う事なので、免疫力を上げる、狂わせない習慣が大切になりますよね。

また、子宮内膜症を発症し、卵巣チョコレート嚢胞ができて周りの臓器と癒着すると、卵管閉塞につながることもあるんです。

その他にも第1子帝王切開時の卵管癒着、虫垂炎などの腹部手術による癒着等も考えられます。

2人目不妊の原因の1つにはこの第1子帝王切開後の癒着もあるのではと考えられるんです。

実際、全く通っていないような卵管の癒着の場合、いわゆるピックアップ障害と言うものが考えられ、やはり自然妊娠は難しいので選択肢は体外受精になるかなと思います。

腹腔鏡などで癒着を剥がしたとしても、これって一時的なもので、再癒着は強固なものになってしまうんです。

ピックアップ異常は卵管の機能的な問題であるため、仮に癒着などを手術によって解消したとしても卵管采の働きが正常に戻るという保証がないのと、癒着剥離術を行うことによって新たな癒着を生じる可能性も考えられるんですよね。

ピックアップを正常に戻す根本的な治療って難しいのですが、体外受精はピックアップ出来ずに卵子と精子が出会えない(受精できない)部分を解決してくれる方法ということになります。

また、FTなどで無理に卵管を広げるような事もする必要はないのかなって思います。

これはバルーンをつかって卵管を広げるんですけど、実際、一時的に広がるだけで傷がついたり、再癒着が起こるんです。

その為、卵管を通り抜けられなかったり、傷がついているところに着床してしまう。

という事は、子宮外妊娠の可能性も高まるんですよね。

という事で、卵管の詰まりを引き起こしていた根本を解決する為に体質改善、卵質改善を行って欲しいんです。

中医学でも卵管閉塞は胞脈(子宮に分布する脈絡、ほうみゃく)に瘀血(血液の流れが滞る状態、おけつ)が起こり、気血運行が阻まれたために局部の組織に炎症や癒着が起きていくと考えられています。

その為、瘀血(血液の流れが滞る状態)、湿熱(細菌感染などによる炎症)、気滞(ストレスなどによる気の停滞)など体質的な原因を改善し、滞りなくこれらの流れをつくる事を考えて治療するんです。

また、骨盤内の瘀血を改善し、気のめぐりをスムーズにすることによって卵管の通過性を改善するための環境つくりもしていきます。

これらはストレス、生活習慣の乱れの蓄積によって気血水の調和が崩れた結果ですので体質改善も並行して行ってもらいます。

参考にしてもらえると嬉しいです。




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