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院長のひとり言
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ストレス過多は妊娠を遠ざける
妊娠したい女性にとってストレスはよくないということは、一般的にもよく知られていますし、感覚的にも「そうなんだろうな」ということはわかるかと思います。
とは言え、ストレスは誰しもが感じる事ですし、ノーストレスはあり得ませんよね。
けれど、不妊治療がストレスに感じるようになってしまう人もいますし、妊活と聞くとストレスなんて人もいるかもしれません。
では具体的に言ってストレスが何故、不妊に影響してしまうのか、今回は副腎機能からお伝えしていきますね。
ストレスというと体によくないイメージがありますが、本来のストレス反応の役割は、私たちの心や体を外的な影響から守るための仕組みといえるんです。
その仕組みに深い関わりがあるのが副腎。
副腎からは体の状態を調節するための様々なホルモンが分泌されています。
その副腎の外周部にある副腎皮質で産生されるコルチゾールというホルモンが、ストレス反応に大きな役割を果たしているんです。
そのため、コルチゾールは抗ストレスホルモンという呼ばれ方をします。
このコルチゾールの分泌は脳の下垂体から放出される副腎皮質を刺激するホルモンである、副腎皮質刺激ホルモンによって調節されています。
そして、この副腎皮質刺激ホルモンは、下垂体の上位にある視床下部から放出される副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンによって調節されます。
ややこしいですかね。
つまり、私たちは何かストレスを感じるような刺激を受けると脳の視床下部から下垂体にホルモン分泌の命令が起き、さらに下垂体から副腎にホルモンの刺激が伝わり、副腎からコルチゾール(抗ストレスホルモン)が産生されるというメカニズムが働いているんです。
この視床下部→下垂体→副腎皮質というホルモン伝達の流れを抑えておいて下さい。
ストレスが妊娠にどのような影響を与えるのかを理解する上で重要な意味を持つんです。
卵巣が女性ホルモンを産生し、排卵が起きるためには、視床下部→下垂体→卵巣というホルモン伝達の作用が働いています。
これら以外の多くのホルモンが、視床下部→下垂体→○○○というホルモンの流れで調整されているんです。
このホルモンの流れは通常、一定のバランスでコントロールされているんですが、過剰にストレスがかかった場合など、より多量のコルチゾールの産生が必要となった場合には視床下部→下垂体→副腎皮質という伝達が最重要視され、それ以外の働きが鈍くなってしまうと考えられています。
不妊治療をやめた途端、妊娠したと言う話を耳にする事がありますよね。
これを副腎疲労から考えてみると、不妊治療というストレスを感じる生活の中で、視床下部→下垂体→卵巣という働きが落ちて排卵が上手くいかず、不妊体質になってしまっていたといえます。
妊活って何をする事なの?という言葉をよく耳にしますし、病院で不妊治療を受ける事が妊活の1つという考えをしている人もいます。
しかし、不妊治療と妊活は別物。
妊娠を目指している期間は、できるだけストレスを軽減すること、ストレスを発散できる事を見つける事も妊活の目的の1つとなってきます。
また、副腎疲労を起こさない、副腎疲労を改善する為には、材料となる食の見直し、ホルモンバランスを整えるための睡眠時間の確保、適度な運動によるストレスの発散が大切。
食事、睡眠、運動は体質改善の三本柱ですよね。
参考になれば嬉しいです。
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(ホリスティック鍼灸サロン Wiz) 2018年8月 8日 03:13