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HOME > 院長のひとり言 > 脂肪を使って妊娠体質になろう!〜妊活するなら脂肪のエネルギー回路を利用しよう〜

院長のひとり言

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脂肪を使って妊娠体質になろう!〜妊活するなら脂肪のエネルギー回路を利用しよう〜

脂肪を使って妊娠体質になろう!〜妊活するなら脂肪のエネルギー回路を利用しよう〜



皆さんは脂肪というの言葉から何を連想しますか?

ただのブヨブヨしたアブラの固まり?

タプタプした脂肪なんていらない?

そんなふうに思うかもしれませが、その実体は脂肪細胞と呼ばれる生きた細胞が無数に集まったものです。

脂肪は筋肉と合わせると体の7割をも占める、まさに人体最大の臓器とも言えるんです。

この脂肪細胞、妊娠にも大きく関わっています。

脂肪細胞はその内部に食事からとった糖やアブラを中性脂肪として蓄える油滴と呼ばれる貯蔵袋を持っています。

内部に脂肪が蓄えられるにつれて脂肪細胞はどんどん膨らんでいきます。

まさにエネルギー貯蔵庫のような細胞。

皆さん、今までの溜め込んだエネルギーは使わなきゃ損ですよね。

実は最新研究から、この脂肪細胞は全身に向けて様々なメッセージを伝える物質=メッセンジャー物質を放出していることが分かってきています。

健康な人の体内では脂肪細胞に中性脂肪が蓄えられるにつれて、レプチンと呼ばれるメッセージ物質が放出されます。

この物質はエネルギーは十分たまっているよ!という、脂肪細胞からのメッセージを伝える働きをします。

放出されたレプチンは血液の流れに乗って、脳の中心部にある視床下部に到達し、そこの神経細胞の表面に並んだ受容体と呼ばれる装置で受け取られます。

すると、脳はもう食べなくていいと判断し、食欲を抑える指令を伝えるのです。

こうして、レプチンの働きによって、私たちの食欲は適切にコントロールされています。

しかし、これが狂ってしまっている場合、例えば肥満体型の方。

本来なら脳はレプチンのシグナルを受け取ったら「お腹がいっぱいだよ」と食欲を抑えます。

しかし、脳の受容器が故障した状態だとレプチンに反応しなくなり、どれだけ食べても満腹感が感じられなくなります。

脳がレプチンにうまく反応できない現象を「レプチン抵抗性」といいます。

適正にレプチンの量がコントロールできていなく、血中のレプチン値が高いと、卵子を育てる細胞(顆粒膜細胞など)のたんぱく質代謝を阻害し、卵胞の発育を抑制してしまうと言われています。

また一方で、肥満状態のまま排卵誘発を行っても、卵胞の発育状態が良くない場合が多いんですよ。

レプチン抵抗性は(飽和脂肪酸・トランス脂肪酸・オメガ6)の摂り過ぎや偏った食事・加工食品・食品添加物などが原因による細胞の炎症です。

炎症を強くするような粗悪な油の摂り過ぎや偏った食事などによって、脳の食欲センサーはすぐに狂ってしまうんです。

狂ってしまっているレプチンをが正常に働かせるためにはどうすればよいのか。

まずはトランス脂肪酸などの粗悪な油の摂取を控え、質のよいアマニ油、えごま油などのオメガ3を摂る事が必要なんです。

粗悪な油によって作られる加工食品、コンビニの揚げ物や弁当類、ファーストフードの利用を止めること、その上でオメガ3の良質な油を積極的に摂取すれば、狂った脳の食欲センサーも改善していきます。

では、次に今ある脂肪を代謝させる為にはどうすればいいのか。

これは運動とミトコンドリアの関係から考えてみましょう。

運動してたくさんATPを使うと、ATPが不足します。

すると、細胞ではAMPKという酵素が活性化し、体内の脂肪を使え、ミトコンドリアを増やせという指令を出すのです。

脂質やたんぱく質は、摂取したブドウ糖が
全量代謝された後にやっと代謝される仕組みになっているんです。

特に、AMPKが活性化するのは、やや強めの筋トレです。

有酸素運動の合間にやや強めの筋トレをはさむサーキットトレーニングによって、筋肉を刺激し、より効率よくミトコンドリアを増やすことができます。

ウオーキングの合間に、筋肉痛にならない程度、けどキツイと思う、中程度の刺激を筋肉に与える運動と考えてください。

例えば、ウォーキングやランニングの合間のジョッグの前に、その場で全力もも上げを20秒間入れるとかでOK。

今日から脂肪を燃焼させて質の良い卵子を育てていきましょう!

妊活の参考になれば嬉しいです。





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