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院長のひとり言
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内膜症は痩せている人に起こりやすい!?
生理痛が酷かったり、不妊治療を受けようとして内膜症と診断される方、本当に多いですよね。
子宮内膜症のある人の約50%が不妊となり、不妊症の人の25~50%で子宮内膜症があるとも言われれる本当にやっかいな症状になります。
卵管通過性の障害や卵胞発育の障害や排卵前後のホルモン値の異常を引き起こす要因となってしまいます。
子宮内膜症は、本来、子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜に類似した組織が子宮以外の部位(腹腔内、卵巣、腸、膀胱など)に異所性に増殖する疾患です。
病変の場所によって、チョコレート嚢腫、子宮腺筋症、深部子宮内膜症などと呼ばれています。
内膜症の病因として、月経血中の子宮内膜の一部が卵管を通って腹腔内に逆流し生着するという「移植説」が古くから有力です。
その他にも子宮内膜細胞の付着、細菌感染、炎症、血管新生、サイトカインなどの関与も指摘されています。
しかし、発症および進展の詳細なメカニズムは、疾患概念の発表後90年経過した今日においても未だ解明されていないんです。
さらに、様々な治療法の進歩はあるんですが、根本的な治療法は確立されていないのが現状です。
今回はその中で注目されてきている内膜症の発症に脂肪細胞や脂肪細胞関連のホルモン(レプチン、アディポネクチンなど)が関連しているという事をお伝えしたいと思います。
子宮内膜症の方の腹腔内ではレプチンが増加しているという報告があります。
レプチンは全身の脂肪細胞で作られ、食欲と代謝の調整のために大まかな体脂肪の量を脳へ伝える働きがある物質です。
また、炎症作用と血管新生作用という別の側面もあり、過剰なレプチンは交感神経の活動を亢進させ、血管を収縮させること等により、血圧を上昇させてしまいます。
さらに子宮内膜症細胞の細胞分裂を促進する作用も報告されています。
レプチンは脂肪細胞から産生される為、高BMIの太った方は、血液中のレプチンが高いんですが、実は太った女性の腹腔内ではレプチンが高くないと言われています。
これは、腹腔内のレプチン産生には脂肪細胞ではない別の出所が存在するからと考えられているんです。
一方、アディポネクチンにはレプチンとは反対の作用のおる物質です。
アディポネクチンも脂肪細胞から分泌される物質ですが、作用としてインスリン受容体を介さない糖取り込み促進作用、脂肪酸の燃焼、細胞内の脂肪酸を減少してインスリン受容体の感受性を上げる作用、抗炎症作用、抗血管新生作用があり、内膜症抑制因子とも言えるんです。
正常の子宮内膜では、卵胞期にアディポネクチンが最大になり、黄体期にアディポネクチン受容体が最大になると言われています。
体外受精を何回も繰り返しても上手くいかない、着床しない方の子宮内膜では、アディポネクチン受容体が減少していたという報告もあり、着床との関連もあるようです。
レプチンとアディポネクチンはお互いにアクセルとブレーキの関係にあり、痩せている方はレプチンが低いと言われています。
わかりやすく太っている人の場合で説明しますね。
今までの話からわかるようにレプチンは痩せるホルモンです。
太っている方にレプチンが多いのも逆のように感じがしますが、実は太っている方はレプチンの受容体が反応しにくくなってしまっているんです。
これはレプチン抵抗性と言い、せっかくの痩せるホルモンであるレプチンの効果が弱くなってしまっているんです。
つまり、同じようにレプチンが出ていたとしても太っているとその作用が弱くなってしまうんですね。
ですから、内膜症細胞でも同様に太った方ではレプチンの内膜症促進作用が弱くなっているのではないかと考えられるんですね。
何かをきっかけにして内膜症細胞が発生し、この時にレプチンが産生されます。
痩せている人はレプチンの内膜症促進作用が強いわけですから、内膜症細胞が増えると、更にレプチンが増えて悪循環に陥ってしまうという事なんです。
一方で、太っている方では同じ条件だとしてもレプチンの内膜症促進作用が出にくく、内膜症が進展しないという事が考えられます。
このようなレプチンとアディポネクチンの作用によって痩せている人に内膜症が起こりやすいと考えられるんです。
とは言え、内膜症の為には太っているといいのか!と短絡的に考えてはいけませんよ。
バランスを崩しているから病気は発症します。
痩せてすぎていても、太り過ぎていても、どちらも不妊症になる可能性は高いんです。
日頃から体重計に乗る習慣をつけてみてください。
体重のコントロールは生活習慣のコントロールにもつながりますからね。
妊活の参考になれば嬉しいです。
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(ホリスティック鍼灸サロン Wiz) 2018年12月 5日 13:17