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院長のひとり言

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コラム 中高生の生理不順

中学生・高校生の生理不順は“体が未発達”なことが主な原因です。

月経(以降、“生理”とします)には、エストロゲンやプロゲステロンと呼ばれるホルモンが大きく関係しており、これらのホルモンの分泌量が少ない、または多い場合に生理のが遅れる・来ないという状況が生じます。

通常、ホルモンの分泌量は一定ですが、乱れた生活を送っていたり、痩せていたり、不安や悩みがある状態では分泌量が変わります。
この影響により、卵子の成長が遅れたり、子宮内膜が体外に排出されるのに時間がかかるなど、生理の期間が乱れてくるのです。

しかし、生活上の問題や心身の問題だけでなく、病気が原因の可能性もあります。「若いから病気じゃないだろう」という考えは間違いで、若くても生理不順を起こす病気になることはあります。 まずは、どのようなことが生理不順の原因となっているのか、しっかり把握しておきましょう。


①身体的・精神的ストレス


10代の中学生・高校生の女性はストレスを感じやすいものです。勉強や恋愛など、または日常において人からよく見られたいと努力することでストレスはかかります。 ストレスを感じることで、ホルモンバランスが乱れ(ホルモンの分泌量が低下する)、卵子の成長が妨げられることで、生理期間が長くなります。

②生活習慣の乱れ


偏った食事、睡眠不足、運動不足など、健全とは言えない生活習慣を送り続けることで、ホルモンバランスが乱れ、上述のように卵子の成長が妨げられます。 また、卵子の成長だけでなく、卵子が子宮へ移動する時間、子宮内膜(子供のベッド)を形成する時間が変化します。さらに、経血(生理の血)の量が変化するなど、乱れた生活習慣はさまざまなことに影響を与えます。

③低体重・肥満(痩せ過ぎ・太り過ぎ)


日本人の理想とされる体重は、「身長(m)×身長(m)×22」で求めることができます。たとえば身長155cmの場合、「1.55×1.55×22」で52.855kg(約53kg)となります。少し重すぎると感じかもしれませんが、これが栄養面を考えた上での理想体重です。 この体重から±5㎏が許容範囲で、身長155cmの人であれば、48kg~58kgが標準体重で、48kg以下なら低体重(痩せ過ぎ)、58kg以上なら肥満(太り過ぎ)と診断されます。 ダイエットで痩せ過ぎると栄養不足になり、脳の機能が低下してホルモンの分泌量が低下し、太り過ぎるとホルモンの分泌量が増加し卵巣の機能が低下するため、生理不順が引き起こされることがあります。

④甲状腺の異常


甲状腺という臓器は、甲状腺ホルモンと呼ばれる生理と関係の深いホルモンを作りますが、何らかの原因で甲状腺に異常をきたし、甲状腺ホルモンの分泌量が変化することでも生理不順は引き起こされます。 甲状腺の異常で最も多い原因は「ヨード(ヨウ素)」と呼ばれる栄養素の摂取不足です。疲れやすい、イライラしやすい、心臓がドキドキする、血行が悪いなど、体に変化がみられる場合は甲状腺の異常の可能性があります。 ヨードを摂取することで改善されることが多々あるため、ヨードが含まれる魚類や海藻類を積極的に摂取しましょう。

⑤妊娠の可能性

精子と卵子が結びつくと生理は来ません。もともと生理期間が乱れている人でも受精することは当然あります。また、“安全日”や“危険日”などと言われることがありますが、期間に関係なく受精はします。 性交をしてから生理が全く来ないという人は妊娠の可能性があります。ただし、「妊娠したかも!?」という不安から、生理不順が引き起こる場合が多いのも事実です。

⑥子宮・卵巣の病気

子宮や卵巣に何かしらの病気が発症している場合には、生理が遅れる、または長く来ないということがあります。
生理不順を引き起こす主な子宮・卵巣の病気は「卵巣機能不全」「多のう胞性卵巣」「卵巣のう腫」「子宮筋腫」「子宮内膜症」「子宮内膜ポリープ」「子宮頸管ポリープ」「子宮頸がん」などさまざまあります。

このように、生理が遅れる、来ないという生理不順の原因は非常に多いものです。

ただし、10代の中学生・高校生は体がまだ未発達であり、外からの刺激を受けやすいため、不安やストレスなど精神的なもの、生活習慣の乱れが原因の大半を占めています。 1人で悩んでいると抜け出せなくなってしまいます。人に話すちょっとの勇気をもってくださね。

もちろん、当院への相談はいつでも受けていますのでお気軽にご連絡下さいね。

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生理周期と陰陽 ~妊娠しやすい体質の為の陰陽バランス~

横浜市青葉区の鍼灸院
妊娠しやすい体質への改善、マタニティから産後ケア、
女性の健康と美容のライフサポートをする 伊藤です。




本日は生理周期を陰陽の働き方から見ていきたいと思います。

東洋医学の中心の考え方に陰陽論というものがあります。
 
 
下の図って見た事ある人が多いのではないでしょうか。
 
 index.png
 
これはすべての事は表裏関係であり、陰陽がある事を示しています。
 
 

男性は「陽」、女性は「陰」
太陽は「陽」、月は「陰」
春・夏は「陽」、秋・冬は「陰」
右は「陽」、左は「陰」
上は「陽」、下は「陰」
右は「陽」、左は「陰」
朝は「陽」、夜は「陰」
筋肉の状態の堅硬は「陽」、柔軟は「陰」    
興奮の感情は「陽」、抑制の感情は「陰」
アルカリ性は「陽」、酸性は「陰」
 
 
このように東洋医学では互いに対立し、抑制し、助け合い、変化・転換することが自然の法則であると捉えているのです。
 
 
陰陽は決して不変ではなく、太陽が昇って沈むように、常に変化しながら日々のバランスを保っています。
 
 
人の体も「陰陽」の2つに分けられます。
 
 
陰は肉体(血)、陽はエネルギー(気)です。
 
 
陰陽のバランスがうまく保たれていれば生理周期は順調であり、崩れれば生理不順や無月経が現れてきてます。
 
 
女性の身体は月経や排卵の周期があり、「月経の満ち欠けの陰陽のサイクル」と対比しています。
 
体温が低温期から高温期に移る排卵のときに陽性が強くなり、体温が高温から低温にになるときは陰性が強くなる。
 
 
言い換えれば、陰の期間にしっかり体温が下がり、陽の期間にしっかり体温が上がる。
 
 
少し具体的に生理周期を陰陽関係で言うならば、プロゲステロンは低温期に低く高温期に高くなります。
 
 
陰陽論に当てはめるとエストロゲンを陰と考え、プロゲステロンを陽と考えます。
 
 
低温期は陰が長じて、陰がピークになると排卵して陽に転化し、高温期になります。
 
 
高温期は陽が長じて、陽がピークになると陰に転化して生理になります。
 
 
 
このようにして生理周期は陰陽のリズムにより説明することができます。
 
 
 
例えば、高温期に体温が上がらない人は陽が少なくなっているのではないでしょうか?
 
 
体温がしっかり上がらないと排卵しても卵の居心地が悪いでしょう。
 
 
この場合は陽性の物を補い、陰性の物を控えるとバランスがとれますね。
 
 
体質、状態に合わせて陰陽のバランスをとると体のバランスがとれてきますよ!
 
 
食事が1番簡単に陰陽バランスをとれる方法です。
 
 
食物で簡単に陰陽を見分けるのは土の上にあるものか、下にあるものかです。
 
 
夏は陽。体も陽性に偏る為に土の上の水々しく、体を冷やす物でバランスを取ろうとしまさ。夏野菜は土の上のものが多いですよね。
 
 
冬は陰。体は陰性に傾きます。土の下の食物で体を温めるようになります。元々、鍋物に根菜類が多く使われるのも説明できますね。
 
 
この陰陽法則を意識し、食事のバランスを生理周期、ご自身の体調、体温などに合わせて変えてみてください。

コラム 約3割の女性が、ひどい生理痛!?

女性でも生理痛の痛みは個人差があります。

そして年齢によっても変わって聞いたくるのが生理痛。

日本産科婦人科学会のデータによれば、薬を飲んでも仕事ができない「かなりひどい生理痛の人」が2.8%、薬を飲めば何とか仕事ができる「ひどい生理痛の人」が25.8%もいると言われています。

つまり、約3割の女性が仕事に支障が出るほどのひどい生理痛に悩まされているんです。

これって凄い割合だと思いませんか?

3人に1人が生理痛を感じているんですよ!!

また、厚生労働省のデータによれば月経時に生理痛でつらさを感じる症状のランキングは以下のようになっていました。
1. 腹痛・・・67.3%
2. 腰痛・・・46.3%
3. 全身倦怠・・・36.3%
4. イライラ・・・35.5%

つまり、約3人に2人の女性は生理時の腹痛で悩んでいて、約3人に1人はイライラを感じているという事です。

特に16~18歳の中学生、高校生の若い年代が多いと言われています。

成長期の女性はまだ体の機能が成熟しきっていないのでバランスを崩しやすいんです。
そして全体をみても生理痛のない方はわずか11.8%でした。

ではその辛い生理痛で皆さんは何か対策をとっているのでしょうか?

生理痛への対応は
1.横になって休む(48.9%)
2.我慢する(43.3%)・
3.鎮静剤を服用する(30.2%)


身体を暖める・指圧やマッサージをする・体操をするなどは少ない結果でした。 また医師に相談する方は、わずか0.7%。

そして鍼で生理痛が改善できる事を知らない人がほとんどでした…

日本女性は生理痛を積極的に改善するより、痛みがなくなるのを待つ、我慢する方が多いようです。

けれどずっと生理痛を我慢していていいのでしょか。

生理痛を軽く考えてしまっている女性も少なからずいると感じています。

では対策はどのようにしていったらよいのかをお話ししていきますね。
まずは自分でできる対策から。



セルフケア

①冷えを予防し、身体を冷やさない生活

まず大切なのは身体を締めつける服装を避ける事。 特にスキニーパンツ、パンストや小さめのショーツを履いている人はご用心! ソ径部、内股を圧迫してしまう事で結果的に血流が悪くなってしまいます。 後は当たり前かもしれませんが、冷房の効いた場所では膝にブランケットをかける、腹巻をしておく。下半身を冷やさないよう工夫することが大切ですね。

最近はオシャレな腹巻も出ていますのでチラッと見えても平気なのかな?

②食生活の見直し

現代は農業技術、養殖技術の発達により旬の食材が分かりにくくなってきています。 もともと食材には旬があり、春夏秋冬季節に合わせて人間の体も必要なものが変わってきます。 夏は暑い為にも水々しい水分が多い野菜や食べ物、冬は寒い為に温かい食べ物を食べるのに適した根菜が多く育っていました。 食材の陰陽で分かりやすいのは土の上か下かで体を冷ます、温めるがわかります。 土の上のものは体を冷まし、土の下のものは体を温める作用が強いと言えます。 1つの目安になりますので覚えておいてくださいね。 そして、なるべく旬の物を満遍なく食べる事を心がけて下さい。 小麦などの糖質が多い食材は極力避けてほしいと思います。体を冷やす作用が強すぎる為に症状を悪化させてしまいます。

③睡眠の見直し

睡眠中には成長ホルモンをはじめ、様々なホルモンが分泌されています。

寝ている時に体がリセットされていきます。

特に眠り始めの最初の3時間はホルモンが分泌されやすくなると言われていますので大切ですね。

理想と言われる8時間の睡眠時間を確保できなくても、眠り始めの3時間の質をあげる事が大切ですね。

特に寝る前のスマホやパソコンにはご用心。 目を使い過ぎると脳が活性化したままなので睡眠の質は落ちやすいです。 また東洋医学では目は肝と繋がりが深く、肝は造血作用があります。目を酷使する事で血の生成が不十分になってしまいます。 少なくとも睡眠の2時間前には強い光は避けていきたいですね。

④運動習慣 運動といっても激しい運動をする必要性はありません。

過度な運動はそれだけで体にとってストレスになってきますし、運動習慣がなかった人がいきなりランニングを始めても辛いだけですからね。 まず短時間、軽負荷の物から取り入れていきましょう。 オススメは四股踏み運動、軽めのウォーキングです。

四股踏み運動は10回×3セット いきなりできない人はセット数は変えずに1セットの数を5回から始めて下さいね。

ウォーキングの目安は20分。適度に息が弾むぐらいのスピードが理想的です。
慣れてきたら2分間早足、2分間普通のスピードを5セットで20分やってみて下さい。


治療をうけてみる!

セルフケアはもちろん大切です。
しかし、自分で始めて効果が出てくるまでには多少の時間もかかります。 まずは症状の改善の為にも治療も大切になってきます。

当院の女性ホルモンバランス療法は婦人科疾患に特化した治療法になります。

骨盤内や大腿部の血流改善、頭へ行く血流をスムーズにしていく事でホルモンのバランスも調整していきます。

我慢せず、自分でできる事は見直し、治療を受けてみる事も大切ですよ! ぜひ薬に頼らない生活をしていきましょう。

コラム なんで生理って1日で終わらないの?

生理が直ぐに終わればいいのに…

なんで何日も続くの?

そんな事を考えている女性もおおいのではないでしょうか。

月経血が一気に出てこないで数日間かけて出てくるのは子宮のサイズや毎月の女性ホルモンの分泌量のほか、子宮口の大きさとも関係があるんです。


子宮 構造.gif子宮の出入り口はストローの穴より細い、ごくごく小さな穴です。
その為、血液が通って排泄するにはある程度の日数がかかってしまうんですね。


月経の時の子宮は中の血液を押し出そうと収縮しています。歯磨き粉の中身をしぼり出そうとチューブをギューっとしぼり出すような感じですね。


また、血液の出方には子宮の位置も関係しています。


正常な子宮の位置であれば血液がスムーズに流れやすい角度になっています。 余談ですが逆子も子宮の傾きによって起こると言われています。


その為、逆子治療は子宮の位置調整が必要となり、決してあかちゃんにアプローチしているわけではないんです!


子宮の位置が前や後ろに傾きすぎていると血液が出にくくなる為にダラダラと出血が長引いたり、中休みしてから後半になって出血量が増えるという事が起こるのです。



image.jpg これが月経過多の原因の1つとなってしまうんですね。
 正常な生理は3日~7日程度と言われています。
1番多いのは4日~5日だと言われています。
生理が8日以上続く状態を過長月経と言います。
過長月経の人の中には1ヶ月以上続くといったケースもあるんですよ。


生理が長く続くと経血の量が少量でも毎日出血している状態ですので貧血になってしまう事もある為、婦人科での検査や治療が必要となります。




また、過長月経は経血の量が普通の人より多くなる過多月経を伴う事もあります。

経血の量が人と比べる事がない為に自分は普通なのか、なかなか判断しづらいと思いますが1時間に1回はナプキンを取り替えないといけなかったり、昼間でも夜用のナプキンをしていないといけないといった人は普通の人より経血の量は多いかもしれませんね。



また、生理が終わらない原因で1番多いのは女性ホルモンのバランスの乱れです。

ストレスや睡眠不足などにより、女性ホルモンのバランスが乱れている女性は増えてきています。


現代の若い女性がしてしまいがちな過度なダイエット、〇〇だけで直ぐに痩せるなんてダイエット法は女性ホルモンのバランスを乱れさせる原因となります。




女性ホルモンバランスが乱れると月経トラブルだけでなく、ニキビなど肌のトラブルの元となったり、疲れやすい、イライラするなどの体調不良を引き起こしてしまいます。




茶色い血や黒い血が続く場合の多くは女性ホルモンのバランスの乱れが原因だと思われますので早めに治療をして下さいね。



コラム 生理痛は体からのサイン

程度はありますが生理痛は多くの女性が経験するものです。

けれど生理痛が重くない方はあまり気にしていなかったり、薬を服用すれば大丈夫と軽く考えていませんか?

生理痛は月経が上手くいってない事を教えてくれる為の大切なサインです。

そもそも生理は妊娠のスタートラインに立つ為に非常に重要な体の変化です。 よどみなく流れる川が綺麗なように、血液も滞りなく流れているからこそ体を栄養し、毒素を排泄できるんですよ。

では生理痛はどうして起こるのでしょうか。

体が歪んだ状態、筋肉や内臓の位置関係、傾きなどが悪くなってしまっている為に何処かで血液が滞っていたり、女性ホルモンのバランスが崩れてしまったり、排泄自体ができなくなっています。

この結果が生理痛としてあらわれてくるんです。

生理痛には大きく分けて2つの原因が考えられます。
構造的問題と機能的問題です。

まず、構造的問題についてお話しますね。

構造的問題がある時は生理血が上手く排泄できなく、この事で痛みを引き起こすと言われています。
その為、骨盤矯正や姿勢矯正をする事で体が真っ直ぐになっていくと生理痛が改善する事が多いんです。

生理の時は骨盤が開き、子宮の蠕動運動によって子宮内膜の排泄が促されます。骨盤の開閉が上手くいかないとしっかりと排泄ができないんです。

骨盤の状態が悪くなる要因としては

・股関節、骨盤、腰椎に問題があり、骨盤自体の可動域が減っている場合
・交感神経優位の状態にある自律神経のアンバランス
・大腰筋、骨盤底筋群の過緊張
・頭蓋の硬さ などがあります。

次に骨盤の動きに影響しやすい内臓、腎臓についてお話しますね。

腎臓は大腰筋、骨盤に構造的なつながりが強いです。

これは筋膜というものによって腎臓、大腰筋、骨盤が連結しているからなんです。その為、腎臓の下垂は子宮への影響も大きいと言えますね。

そして最後は子宮自体の問題です。

腹腔内の胃や腎臓などの臓器の下垂、便秘による腸の圧により、子宮自体の位置の歪みや後方変位が起こってしまう為、子宮本来の働きができない状態によっても生理痛は起こります。


次は機能的問題についてのお話です。

子宮の働きとしては
・膣や子宮内の不要な組織の排泄
・体内の毒素の排泄

子宮は体の中でも重要な排泄器官の1つになります。

子宮が排泄器官?って思っちゃう人もいますよね。けれど子宮内膜が剥がれる事で生理血が外に出る事を考えてみて下さい。
立派な排泄器官ですよね。

そして体内の毒素の排泄の結果として分かる事、1人目の子供にアレルギーが多い事も知ってる方も多いのではないでしょうか。
これはママさんが生まれてから溜め込んでいた老廃物が子供に入ってしまった原因とも言われています。

どちらの場合にせよ、女性ホルモンのバランスと毒素の代謝(解毒)が関係しているんです。

臨床的に見ても食事の改善、とくに食事量の改善だけでも月経過多などが改善されるケースが多いんです。

女性ホルモンの過剰な状態はホルモン分泌に関わる器官の問題よりも、むしろ環境ホルモンの影響が大きいと言えますね。
その為にファスティングがとても効果的だと思います。

現代の食生活では高度経済成長以降に大量に使われるようになってきた添加物の影響、殺菌殺菌の世の中の風潮によって常在菌なども死滅する事が多く、免疫力の低下も影響があるように感じています。

食事量=体内に入ってくる環境ホルモンの量と言っても過言ではありません。

この環境ホルモンは女性ホルモンに酷似した作用を体で起こします。
その為、ホルモン過剰になるケースが多いと言えるんですね。
また、高温期が十分に上がらない場合もこのホルモン過剰が問題になる場合が多いんです。

こういった場合は食事の改善が本当に大切で臓器でいうと特に肝臓が重要となってきます。
肝臓で過剰なホルモンや毒素の代謝がしっかり行われる必要があります。
毒素の多くは脂溶性ですので肝臓に負担がかかり、脂質が体に溜まると体の毒素も溜まりやすい環境になります。

体内の脂質の質も悪くなるので、細胞の状態が悪くなるのを防ぐ施術やケアが必須となります!!

不妊の方は特に生理痛の改善、月経の意味を踏まえて考えていかなくてはなりません。
妊娠への階段を登っていく為に是非覚えておいて下さいね。

そして、この状態の改善の目安は大きくは2つです。
それは生理血の質と生理期間の長さ。

状態の悪い時の生理血はドロッとしていたり、黒い塊が出たりします。
状態、質のよい生理血らサラッとしていて鮮血に近いと思って下さい。

月経の長さでいうと7日~10日は月経過多となります。
通常は5日〜7日が理想的です。

この2つが改善する事が体の改善の目安となります。

自分の生理の質、期間を見極めて、健康な体作りをしていきましょう。
勿論、治療が必須な方は自分で判断せずに相談して下さいね。

コラム 中高生の生理痛

一般的に初経(初潮)から17~18歳くらいまでの生理痛は痛いだけで特別な病気が原因でない事がほとんどであると言われています。

だからと言って放っておいて良いという訳でもありませんし、この時期から薬でごまかす事はして欲しくもありません。

女性として体が成熟していく為にもこの時期からキチンとした対応をしていく事が大事なんです。
44393.jpg

ではそもそも生理とは何でしょう。
正しく答えられますか?

当たり前ですが女性は男性と違い、子供を産む能力を持っています。
自分の体に起こってる事なので正しく理解していきましょう。


まずは生理周期のお話から。

子宮の隣には「卵巣」という2つの臓器があります。その中で後に子供の命となる「卵子」が約1か月に1回のペースで成長・消失を繰り返しています。

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①卵巣の中で卵子が成長する

②卵子が子宮へ移動する

③子宮内で子供を育む準備をする

④不要物を体内から排出する


この過程を約1か月(厳密に言うと25~38日と個人差があり、中高生ぐらいであればまだまだ安定もしない事も多いです)かけて繰り返し行われる活動の事を月経(生理)言います。

①卵巣の中で卵子が成長する
子供を授かる為には男性の「精子」と女性の「卵子」が結びつく事が必要です。女性は生まれつき「卵子」を作り出す働きが備わっています。「卵子」は卵巣の中で約1~2週間かけて成長しながら、精子が来るのを待ち続けます。

②卵子が子宮へ移動する
精子との結合の有無に関わらず、卵子は十分に成長すると子宮に向けて移動を始めます。これを「排卵」と言います。卵巣と子宮を繋ぐ約10cmの管(卵管)を約3日かけて移動します。

③子宮内で子供を育む準備をする
卵子が子宮(厳密に言うと子宮内膜の壁)に到着すると約10日~2週間かけて栄養を蓄え、子供を育むための”ベッド”(子宮内膜)が作られます。この時期を「黄体期」と言い、卵子が精子と結合していなくても、この活動は行われます。 

④不要物を体内から排出する
卵子が精子と出会っていない、または結合していないと卵子は必要なくなるため消失します。また、子供を育むためのベッド(子宮内膜)も必要なくなりますが子宮内膜は勝手に消失する機能が備わっていなく、体内では不要物である為、血液と一緒に体の外へ出されます。
この期間を「月経期」と言い、子宮内膜が十分に体外に出されるまで約3日~1週間かかります。

このように、女性の体は約1か月かけて
①卵子の成長→②卵子の移動→③ベッド作り→④不要物の排出
という4つの活動を行います。

この期間(月経期間)は28日が正常と考えている方が多いのですが、実は25~38日が正常で、人によって月経期間は異なるのです。
そして左右交互に排卵もしているわけではなく、成熟したほうからランダムに体外に出ていきます。
その為、今月は右、来月も右、その次は左という事もあるんですよ。

生理の時(月経期)に出る血は「経血(けいけつ)」といって、子宮の中に作られた内膜がはがれて血といっしょに腟からからだの外に出てきたものです。


ここまではわかりましたか?


ではこの過程で何故生理痛が起きてくるのかを考えいきたいと思います。


1.生理がはじまると「プロスタグランジン」という物質が分泌されます。 プロスタグランジンは子宮を収縮させる作用があり、必要がなくなった子宮内膜を子宮の外に排出する働きがあります。 このプロスタグランジンは生理に欠かせない物質ですが分泌量が多すぎると子宮を必要以上に収縮させてしまいます。 その為、軽い陣痛のような痛みを下腹部や腰に感じてしまうんです。

2.子宮の出口が狭い
子宮内膜が排出される子宮の出口が狭いと、なかなかベッドを排出できず痛みを感じます。出産経験がある女性は出産経験のない女性よりも子宮の出口が広がるため、生理痛が軽くなる人もいるそうです。

3.冷えやストレスによって、血行が悪くなっている
女性は冷え症の人が多いですが身体が冷えているときは血行が悪くなります。 また、ストレスがたまっている場合も女性ホルモンのバランスが崩れ血行が悪くなります。 そして血行が悪いと骨盤内の血流が足りない為に子宮や卵巣が正常に働かなくなるんです。
このように、身体の冷えやストレスは生理痛を悪化させてしまう原因になりますのでストレス発散も大切ですよ。

中高生の女性であれば、まだ子宮が未発達な為に子宮口が狭くて硬い状態なんです。
その為、生理の際の血液がうまく子宮の外へ流れず、押し出そうとする子宮の筋肉の収縮により痛みを感じてしまいます。
また知識もしっかりとしていないと生理に対する不安な気持ちから痛みを強める事もあるんですよ。
つらい時には恥ずかしがらず、無理をしないで体を休ませてあげましょう。


では生理痛の具体的な対策法は?

まずはお腹や子宮周辺を冷やさない事が大切なんです。


今の中学生、高校生は制服も私服もスカートを短くしたりしているのでお腹、太ももを冷やしてしまっています。見えない所は気にせずカイロを貼ったり、腹巻をする事で冷えないようにして下さい。
温めると言う事よりも冷やさないという事が大切です。
冷えずに血流が良くなると生理痛も楽になりますよ。
これは腰痛を感じる場合にも効果的です。
お風呂にゆっくりつかるのもおすすめですね。夏だからといってシャワーだけはやめましょう!

そして、もう1つ気をつけておいて欲しい事があります。

それは糖質。
皆さん大好きですよね?

カバンに常にチョコレートが入っていませんか? 糖質は余ると筋肉を硬くしてしまいますので生理痛がある人には糖質制限もおすすめ。
だって子宮口も筋肉ですから糖質過多になっていれば硬くなりやすいんですよ。

女性ホルモンバランス療法では瘀血を取り除き、子宮、骨盤周りの筋肉を緩め、血流を促進していきます。 糖質過多の方には糖分代謝を良くする治療も加えていきます。 女性ホルモンのバランスが整うと生理痛も緩和していきますよ。

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