院長のひとり言

食物繊維とお肌の関係

しわやシミ、くすみ、たるみ、ニキビなどを引き起こす原因の一つが腸内環境の悪化です。
腸内環境をよくするための一つが皆さんご存知の食物繊維。

これに実は2タイプあるのをご存じですか?

食物繊維は布の繊維のような細い物で水分を含んで膨れ上がり、腸を掃くようにきれいにしていくとイメージされがちです。実はこれは不溶性食物繊維と呼ばれるタイプにだけ当てはまるものです。不溶性食物繊維は野菜などのセルロースが代表的ですね。

それとは別にもう1つ、水溶性食物繊維というものがあります。これは水に溶ける食物繊維で昆布がヌルヌルしていて糸を引くように粘っている状態を思い出していただければよいかと思います。

昆布で粘っているのはアルギン酸。
その他、コンニャクのグルコマンナンや、ジャムを作る時に使われるペクチンなどが当てはまります。

最近では大麦や小麦に含まれるβグルカンも注目されていますね。
2種類の食物繊維はどちらも便の量を増やして腸を動かします。

水溶性食物繊維が多い食事は水溶性食物繊維による粘り気を持って腸の中を移動します。
この水溶性食物繊維が多く含まれる食事は食後に血糖値が急激に上昇しないとうい効果もあるんです。

また、小腸で胆汁酸やコレステロールを吸着する働きがある事が知られ、コレステロールを体外に排泄する作用を利用してダイエットに効果的とも言えるかもしれませんね。

大腸においては不溶性食物繊維と同様、腸の中で暮らす腸内細菌のエサになります。
ビフィズス菌などの善玉菌が増えることによって整腸効果も期待できます。

食物繊維をしっかり取る事が美肌の為には必要です。

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