コラム 約3割の女性が、ひどい生理痛!?
女性でも生理痛の痛みは個人差があります。
そして年齢によっても変わって聞いたくるのが生理痛。
日本産科婦人科学会のデータによれば、薬を飲んでも仕事ができない「かなりひどい生理痛の人」が2.8%、薬を飲めば何とか仕事ができる「ひどい生理痛の人」が25.8%もいると言われています。
つまり、約3割の女性が仕事に支障が出るほどのひどい生理痛に悩まされているんです。
これって凄い割合だと思いませんか?
3人に1人が生理痛を感じているんですよ!!
また、厚生労働省のデータによれば月経時に生理痛でつらさを感じる症状のランキングは以下のようになっていました。
1. 腹痛・・・67.3%
2. 腰痛・・・46.3%
3. 全身倦怠・・・36.3%
4. イライラ・・・35.5%
つまり、約3人に2人の女性は生理時の腹痛で悩んでいて、約3人に1人はイライラを感じているという事です。
特に16~18歳の中学生、高校生の若い年代が多いと言われています。
成長期の女性はまだ体の機能が成熟しきっていないのでバランスを崩しやすいんです。
そして全体をみても生理痛のない方はわずか11.8%でした。
ではその辛い生理痛で皆さんは何か対策をとっているのでしょうか?
生理痛への対応は
1.横になって休む(48.9%)
2.我慢する(43.3%)・
3.鎮静剤を服用する(30.2%)
身体を暖める・指圧やマッサージをする・体操をするなどは少ない結果でした。 また医師に相談する方は、わずか0.7%。
そして鍼で生理痛が改善できる事を知らない人がほとんどでした…
日本女性は生理痛を積極的に改善するより、痛みがなくなるのを待つ、我慢する方が多いようです。
けれどずっと生理痛を我慢していていいのでしょか。
生理痛を軽く考えてしまっている女性も少なからずいると感じています。
では対策はどのようにしていったらよいのかをお話ししていきますね。
まずは自分でできる対策から。
セルフケア
①冷えを予防し、身体を冷やさない生活
まず大切なのは身体を締めつける服装を避ける事。 特にスキニーパンツ、パンストや小さめのショーツを履いている人はご用心! ソ径部、内股を圧迫してしまう事で結果的に血流が悪くなってしまいます。 後は当たり前かもしれませんが、冷房の効いた場所では膝にブランケットをかける、腹巻をしておく。下半身を冷やさないよう工夫することが大切ですね。
最近はオシャレな腹巻も出ていますのでチラッと見えても平気なのかな?
②食生活の見直し
現代は農業技術、養殖技術の発達により旬の食材が分かりにくくなってきています。 もともと食材には旬があり、春夏秋冬季節に合わせて人間の体も必要なものが変わってきます。 夏は暑い為にも水々しい水分が多い野菜や食べ物、冬は寒い為に温かい食べ物を食べるのに適した根菜が多く育っていました。 食材の陰陽で分かりやすいのは土の上か下かで体を冷ます、温めるがわかります。 土の上のものは体を冷まし、土の下のものは体を温める作用が強いと言えます。 1つの目安になりますので覚えておいてくださいね。 そして、なるべく旬の物を満遍なく食べる事を心がけて下さい。 小麦などの糖質が多い食材は極力避けてほしいと思います。体を冷やす作用が強すぎる為に症状を悪化させてしまいます。
③睡眠の見直し
睡眠中には成長ホルモンをはじめ、様々なホルモンが分泌されています。
寝ている時に体がリセットされていきます。
特に眠り始めの最初の3時間はホルモンが分泌されやすくなると言われていますので大切ですね。
理想と言われる8時間の睡眠時間を確保できなくても、眠り始めの3時間の質をあげる事が大切ですね。
特に寝る前のスマホやパソコンにはご用心。 目を使い過ぎると脳が活性化したままなので睡眠の質は落ちやすいです。 また東洋医学では目は肝と繋がりが深く、肝は造血作用があります。目を酷使する事で血の生成が不十分になってしまいます。 少なくとも睡眠の2時間前には強い光は避けていきたいですね。
④運動習慣 運動といっても激しい運動をする必要性はありません。
過度な運動はそれだけで体にとってストレスになってきますし、運動習慣がなかった人がいきなりランニングを始めても辛いだけですからね。 まず短時間、軽負荷の物から取り入れていきましょう。 オススメは四股踏み運動、軽めのウォーキングです。
四股踏み運動は10回×3セット いきなりできない人はセット数は変えずに1セットの数を5回から始めて下さいね。
ウォーキングの目安は20分。適度に息が弾むぐらいのスピードが理想的です。
慣れてきたら2分間早足、2分間普通のスピードを5セットで20分やってみて下さい。
治療をうけてみる!
セルフケアはもちろん大切です。
しかし、自分で始めて効果が出てくるまでには多少の時間もかかります。 まずは症状の改善の為にも治療も大切になってきます。
当院の女性ホルモンバランス療法は婦人科疾患に特化した治療法になります。
骨盤内や大腿部の血流改善、頭へ行く血流をスムーズにしていく事でホルモンのバランスも調整していきます。
我慢せず、自分でできる事は見直し、治療を受けてみる事も大切ですよ! ぜひ薬に頼らない生活をしていきましょう。