AMH低値の人こそ、自然の周期を乱す、むやみなホルモン療法は避けるべきだと考えています。
妊活をしている人、不妊治療をしている人は最近、卵子の老化という言葉を耳にする機会が増えたと思います。
年齢とともに、特に30代後半を境に卵子は急速に老化するという話をよく聞きます。
けれど、これって本当でしょうか。
確かに年齢とともに原始卵胞数は減少し、排卵周期の発育可能な卵胞数も減少しますが、それと卵子の老化は別の問題とも言われているんです。
仮に卵子の老化が年齢とともに加速するのなら、妊娠率はAMHの減少とともに急速に低下しなければなりませんよね。
しかし、妊娠率とAMHは比例関係にあると言われています。
と、いう事は?
卵子数に応じた妊娠が期待できるということを意味しているんです。
実はもともと人の卵子の正常(良好)比率は高くないと言われています。
卵子そのものが老化してダメになってしまうということとはさほど重要な問題ではないと考えられるんです。
排卵周期がある間は、数は少なくても良好卵子は残されている可能性が十分にあると考えられます。
では何故、不妊が増えてきているのか。
卵子の老化を加速させてしまう要因である卵子の劣化の問題があるんです。
老化は年齢とともに起こってくる事ですが、劣化は生活習慣の積み重ねによって細胞に起こる変化。
60年、70年前って今よりも高齢出産が多かったんですよ。
実際80代、90代の方って兄弟多いですよね?
それこそ長子と末子の年齢差が20歳って普通でした。
この数10年の間に人の遺伝子が急激に変わってしまったわけではないという事に注目してもらいたいんです。
遺伝子の問題ではなく、細胞の劣化。
卵子の細胞の劣化を引き起こしている要因となるのは生活習慣の乱れ、環境の乱れです。
AMHが低値だからこそ、卵子の細胞の劣化を引き起こしている習慣、環境に目を向けて下さい。
実際、40代になると年に1、2個の正常卵子ができればいいとも言われています。
その正常卵子を乱すような事は慎重に考えなくてはいけないですよね。
勿論、よい卵子に出会うには時間がかかるかもしれません。
だからこそ強い意志を持って、卵子の質を上げるための卵質改善を進めて欲しい、1つ1つを大切に考え欲しいんです。
この良い卵子との出会いを妨げること、自然周期ではあり得ない方法で卵を作ったり、刺激したりすることは慎重に選択して下さいね。
参考にしてもらえると嬉しいです。
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