ニキビと免疫力
人間の免疫力は18~22歳をピークであり、あとは齢を重ねるにしたがって衰えていきます。
更年期に近づく40歳代の免疫力はピーク時の半分の50%、これが70才代だとわずか10%にまで下がるといわれています。
どんな人も加齢だけは自然の摂理であり、老いからは逃れる事はできません。常日頃からの健康管理は十分に注意し、免疫力を低下させないよう生活習慣を見直すことも重要。積極的に免疫力を上げる生活を送りたいですね。
しかし、同じ年の人でも元気でスベスベな美肌の人もいれば、ガサガサな肌の人もいます。これはどういう事でしょうか。
細 菌やウイルスと直接接触している皮膚や鼻、喉などの粘膜は免疫力が低下してくると影響を受けやすい場所です。免疫力が正常に働いているうちは皮膚のバリア 機能も強く働いて細菌などに感染したりすることもありません。しかし、免疫力が低下してくると、肌のバリア機能が衰えてしまい、ニキビの原因であるアクネ 菌などが繁殖してしまい、ニキビができやすくなってしまったり、肌荒れがひどくなったりしてしまいます。免疫力が低下している徴候としては、肌が普段より も乾燥している、のどが渇く、かぜをよくひいてしまう、便秘や下痢をよくするなどが挙げられます。
そして免疫で非常に重要となってくるのが内臓。内臓は外界と接触しています。え?だって内臓は体の中にあるものでしょ?と思う人も多いかと思います。これはどういうことかというと口からお尻の穴までは一直線に入り口と出口でつながっていますよね。
免疫にかかわる菌の70%が腸内にいると言われています。その為に内臓粘膜の弱体化はそのまま免疫力の低下と言えるのです。このような徴候が出てくると、免疫力が低下しているかもしれないというサインです。ニキビや肌荒れに悩んでいる方は免疫力にはとくに注意しておいてください。
免疫力を下げてしまう要因は環境要因、食習慣、ストレスが挙げられます。
環境要因では公害による環境悪化、化学物質の増加、運動不足が挙げられますね。
『医食同源』という言葉がある通り、正しい食生活を送る事は免疫力を高めたり維持したりするのにとても重要な要素です。多種多様化した食習慣の中、現代人の食 生活は食べすぎの傾向があり、血液中に老廃物や酸性物質が増え血液が汚れています。この血液の汚れを排泄しようとする反応がニキビや吹き出物として出てく るんです。
食物は毎日取るものですから、健康に影響を及ぼす大きな要因と考えられます。食物の持つ力を正しく理解し、日常の食生活に気を付けている人とただ漫然と食べ たいものを食べている人では健康の度合に相当な差がつくのは当然と言えるかもしれませんね。基本の食事は「ま・ご・わ・や・さ・し・い・こ」ですよ!!
もちろん食事だけで補えない場合も増えていますのでサプリメントなどで補う事も大事です。
そ して最大の要因ともいえるのがストレス。健康的な食生活を守り、運動をして、さまざまな栄養補助食品を摂っていたとしても、多大なストレスは健康を損ない ます。脳神経系と免疫系には深い相関関係があると言われており、神的ストレスが大きい時、T細胞などの増殖力や活性度が減少します。心の状態によって変動 するホルモンや神経伝達物質が免疫細胞の活動に直接影響を与えています。結果、肌の免疫も低下してしまうのです。
腸内環境を整える事、ストレスによってバランスを崩しがちの自律神経の調節していく事でニキビや吹き出物、肌荒れを予防してスベスベな美肌を目指しましょう。