院長のひとり言

妊活を中医学的視点から考える〜飲酒と性欲〜

妊活中は禁酒しているからも多いのではないでしょうか。

アルコールと性欲って凄く密接に関係しているんですよ。

まずは西洋医学的なお話からお伝えしますね。

そもそも何故アルコールを摂取すると性欲が増すのか。

これはドーパミンという物質の働きがあるからなんです。

ドーパミンは体内で分泌される快感物質であり、アルコールを摂取することによって分泌量が増加します。

お酒を飲むと気持ちが良くなる理由です。

このドーパミンによって脳の視床下部も活性化し、刺激を受けやすくなります。

視床下部とは性欲や勃起機能を司る部分。

この部分が敏感になることで性欲が高まるんです。

また、お酒を飲むことで「気が大きくなる」という点も忘れてはいけないですね。

お酒を飲んで我を忘れてしまう人も見られますが、普段は「ここで性欲を感じてはいけない」と無意識にかかっていたブレーキが外れることでちょっとしたことに欲求を感じるケースが出てくるのです。

もうひとつ、ホルモンとの関係も知っておきましょう。

アルコールを摂取すると男性ホルモンの分泌量が高まるんです。

これはとくに女性において顕著に見られるもので、その結果、欲求が高まりやすくなるのです。

ほろ酔いだと無性にしたくなるって方はこれが理由なんですよ。

さらに、月経周期とも関わりがあると言われており、排卵期にお酒を飲むと異性に対して開放的になるんです。

子作り子作りとルーティンにならないように、たまにはほろ酔いで夫婦生活を楽しむのも重要なんですよ。

感じると氣も高まり、妊娠しやすくなるのがヒトですからね。

しかし、注意して欲しい事もありますよ。

飲酒をする事によって脳は疲労します。

ここから中医学的視点からお話をしてみようと思います。

アルコールによって脳が疲労すると、これを補うために使われるのが腎精と呼ばれるもの。

腎精(じんせい)は腎氣(じんき)と共に髄というものに変化して、髄(ずい)の海である脳や髄の府である骨に蓄えられます。

また腎は青年期になると、天癸(てんき)という物質を腎精から作り出します。 

この天癸によって、男女ともに生殖能力が生じてきますから、腎は生殖とも関わっている臓器ということができるんです。

腎は生命の誕生と発展、生殖能力、疾病に対する抵抗力など生命の根幹と関わる臓器で、腎は先天の本と呼ばれているんですよ。

で、アルコールによって脳が疲労し、腎精を使いすぎてしまうと、腎精不足になり、天癸が作れ無くなるために生殖能力が落ちてしまうという事なんです。

男性がプレッシャーや恐怖心を脳で感じていたり、マンネリによって勃たなくなったり、中折れするのも腎精が不足したからと言えますね。

是非参考にして楽しい夫婦生活にしてもられると嬉しいです。




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