不妊治療は長く続ければ結果がついてくるというものではありません。
その理由の1つが卵巣機能の低下。
卵巣機能に問題がある場合、排卵誘発剤で刺激すればするほど質のよくない卵子が育ってくるケースがあるんです。
基本的に不妊治療では完全自然周期法以外、排卵誘発剤を使う刺激療法で複数の卵胞を育てます。
これは低刺激、高刺激に関わらず同じです。
けれど、卵巣年齢やホルモンの数値によっては排卵誘発剤を使用しても卵胞が育たないことがあります。
卵胞が育たない→排卵誘発剤で刺激→卵巣が腫れる→卵胞が育たない
まさに負のループ。
これは体外受精に限らず、不妊治療中によくある悩みですよね。
採卵のために排卵誘発剤を使っているのに、それが原因で卵巣が腫れてしまったりして治療が進まずに焦ってしまいますよね。
実際、誘発剤を使う刺激療法は卵巣への負担が大きいんです。
卵巣が腫れると下腹部が痛くなったり、最悪の場合、治療自体がストップになることもあります。
卵巣機能が低下してしまう原因には先天性の染色体異常、甲状腺などの自己免疫疾患、抗がん剤などの化学療法の影響、視床下部・下垂体の機能異常などがあり、実は原因は様々なんです。
多くの場合は視床下部や下垂体の機能異常が原因とも言われています。
実際、視床下部や下垂体は身体に受けたストレスの影響を受けやすい部分なんです。
その為、食生活の乱れや睡眠不足、過労、運動不足、無理なダイエットなどがストレスとなって視床下部や下垂体の機能異常を起こしてしまうんです。
ではこの機能異常を整え、女性ホルモンのバランスを整えるためにはどうすればよいのでしょうか。
勿論、規則正しい生活を送るのは前提として、実は脳への刺激が重要であると言われています。
規則正しい生活とは栄養、睡眠、運動、休養をバランスよくする事ですよね。
そして脳の刺激となる事は楽しみをたくさん見つけて活動的に過ごすこと。
趣味を見つけて没頭する事も体質改善の1つになるんです。
また、子作り前提のタイミングではなく、パートナーと刺激的なセックスをする事も良いと言われていますよ。
楽しみや幸せ、快感が性欲などの本能をつかさどる脳の視床下部を刺激し、女性ホルモンの分泌が促されるという仕組みです。
日常的に男性の体臭に触れる機会が多い女性は、血中の女性ホルモンの濃度が高いという研究結果もあり、セックスと女性ホルモンの関係は注目されていたりもするんですよ。
子作りの意識が強すぎるタイミング、愛情のないセックスはそれ自体が大きなストレスになり、ホルモンバランスを乱す結果になりかねません。
長引く不妊治療は心も体も疲労してしまいます。
卵巣機能が低下しているかもしれないなら体質改善は勿論、脳のリフレッシュも考えていって下さいね。
参考してもらえると嬉しいです。
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