中医学では健康である状態と病気の状態との間には病気にはなっていないが健康ではない状態、病気ではないが病気に向かっている状態などの微妙な状態があり、このような状態を未病と表現しています。
今日のお話はこの考え方をふまえてなんですが、一般的な不妊症の定義とは。
生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合を不妊という。
その一定期間については1年というのが一般的である。
と言う事になっています。
けれど、不妊って言葉を考えるとしっくりこないんです。
だって妊娠が、不可能って表しているんですよ!?
だから中医学的観点から、不妊ではなく妊娠できる準備が整っていないだけの未妊と考えていきます。
未妊とは妊娠にまだ至っていないだけで準備中という意味として捉えているんです。
未妊はまた、妊娠できないという否定的な意味を含んだ「不妊」ではなく、まだ準備段階であるという前向きな言葉で、妊活を表した言葉とも言えますね。
未妊になっている方の多くが本能とも呼べる妊娠出産の機能を狂わせてしまうような生活習慣や食習慣を当たり前のようにしてしまっていた。
その結果、卵子の質を落としてしまい、妊娠準備ができていない体の状態になってしまっているんです。
生理不順や卵管閉塞、ホルモン機能の低下など様々な不妊の原因と言われるものも、妊娠する体の準備が整っていない状態であり、未妊の状態といえるわけです。
だから、不妊症と言われる人たちの多くは妊娠の準備が出来ていない体、心の状態、未妊としてお話をしています。
未妊の場合の対処は「妊娠しやすいカラダ作り」だと言えます。
妊娠できる状態にするため準備を整えていく事に尽きるんです。
例えば私は、はり師、きゅう師ですから、鍼灸を使って妊娠しやすいカラダ作り、体内環境を整える事をしています。
調子を崩している症状がある場合、例えば生理不順や生理痛、PMSなどから冷えや貧血、肩こりや腰痛、ストレスに至るまで鍼灸での治療対象になるんです。
調子を崩している症状がなくとも妊娠しやすくしていくために、卵巣や卵子や質を上げていく事を効率よくするために中医学の知識をもとにアドバイスしていきます。
しかし、鍼灸を受けていれば妊娠するわけではありません。
不妊治療やサプリメントも同じだと思います。
ただ不妊治療を受けている、サプリメントを飲んでいるだけでは妊娠には至りません。
ベースとなる生活習慣、赤ちゃんを迎え入れる考え方が変わらなければ妊娠準備が整っていないと言うことになります。
その為に妊活の為の思考、行動を妊活コンサルタントとして妊活講座を通してお伝えしているんです。
体と心は一心同体。
両面からサポートする認定講師を是非訪ねてみてくださいね。
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