院長のひとり言

自律神経のバランスと妊娠力

自律神経のバランスと妊娠力



自律神経のバランスと妊娠力には関係があるんです。

自律神経系ってよく聞きますよね。

この自律神経って自然治癒力、細胞修復にとって必要不可欠なものです。

細胞修復には脳からの情報伝達という機能が欠かせないんですけど、その情報伝達の1つの手段として自律神経系が関係しているんです。

では、何故、妊活に自律神経を整える事が必要なのか。

少し難しい言葉などもありますが体質改善、卵質の向上を理解する参考になればと思います。

では、お伝えしていきますね。

自律神経系の特徴は臓器を支配することにあります。

その名の通り、無意識下で自律的に働くことで内臓の活動を調整しているんです。

人は自律神経系によって、内臓の状態が適切にコントロールされているので生命を維持することができているんですよ。

この事からも自律神経系は生命維持には欠かすことのできないものということなんです。

で、妊娠に関わってくる女性ホルモンとどのうようにつながってくるのか。

女性ホルモンが正常に機能するためには、視床下部・下垂体・卵巣の3つの機能がバランスよく働いていないといけません。

その女性ホルモンに関係している視床下部は自律神経も支配しているのでこれら2つは大きく影響しているということなんです。

また、女性の生殖器である卵巣と子宮も自律神経、とくに交感神経の役割が強いとされています。

ストレスが強い場合、交感神経の活動は亢進していて、卵巣機能の抑制性調節という機能が働きます。

どう言う事か。

命が危ないと体が感じるような強いストレス、そんなストレス下では卵巣機能を抑制して、生殖機能よりも生命維持を優先する反応になるという事。

卵巣交感神経の過活動は無排卵などの卵巣機能障害の一因となる可能性もあるんです。

また、卵巣や子宮が交感神経支配の臓器というだけでなく、血管には交感神経しか伸びていないとも言われています。

リラックスをする時に優位になる副交感神経は血流を開くイメージがありますが、副交感神経は血管に物理的にはくっついていないんですよ。

その為、血管を狭めて血流を絞るのも血管を開いて血流を増やすのも両方とも交感神経がしているんです。

つまり、女性生殖の十分な機能を果たすためには、交感神経が優位すぎると生命維持が優先され、卵巣の血流が悪くなってしまうという事なんです。

だから交感神経と副交感神経がバランスよく働いてくれる事が不可欠といえるんですね。

多かれ少なかれストレスはあるものです。

けれど、そこを上手くコントロールする事が妊娠力を上げる、自律神経を整えるポイントになるんですよ。

体質改善は何も肉体だけではありません。

気持ち、意識、思考を整える事も大切な体質改善、妊活になりますからね。

ストレスを発散し、溜め込まない生活をして下さいね。


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