院長のひとり言

未成熟卵にならない為に…

未成熟卵にならない為に…



未成熟卵にならない為にやれる事があるんです。

せっかく体外受精を決意し、実施しても…

卵が採れないことって、あるんです。

採れたとしても、未成熟卵(GV)ってことがあるんです。

未成熟卵は採卵したときには受精能力がありません。

未成熟卵だった場合、体外受精培養(IVM)という手法が使われたりもします。

体外受精培養はホルモン剤などを添加した培養液で未成熟卵を培養して体外受精させる方法です。

この方法で成熟した卵子の受精能や発生能は体内で成熟した卵子と変わらないとは言われているんですが、未成熟卵の体外受精の成功率は1割もないと言われいます。

採卵のたびに未成熟卵であれば無理にホルモン剤を使ったりせずに体質改善を優先した方がいいんです。

年齢的に少しでも早くという気持ちもあるとは思いますが、2、3周期後になってもあまり変わらないんです。

時間が惜しい時ほど急ぎ過ぎない事が必要。

不妊治療は急がない、焦らない、無理しないが鉄則ですよ。

これらって体に無理を強いる事ですよね。

老化は人として仕方ない事です。

それよりも老化を加速させている劣化の問題の方が厄介なんです。

劣化を引き起こしているのが生活環境、今までの習慣の積み重ねです。

未成熟卵しかとれないような場合、体質改善はまだまだ進んでいないと判断できます。

そんな時こそ初心に戻って体質改善に目を向けて下さい。

卵に目を向けて下さい。

卵子はお母さんの見たもの、聞いたもの、感じたもの、食べたもの、全てでできています。

遺伝子とは遺伝史です。

次の世代に命をつなぐ為にも今の自分を見つめ直して下さい。

それが、赤ちゃんに出会う為に今できる事なんです。





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