卵子って1つ1つを大切にして欲しいんです。
自然妊娠、体外受精に関わらず、妊娠する為には質が良い卵子を確保することが不可欠です。
排卵、採卵した卵は、そのすべてが赤ちゃんになれるとは限りません。
変性卵や染色体異常卵など、すでに赤ちゃんになることができない卵も存在します。
加齢によってそのような卵の割合は増えるとも言われていますよね。
その為、病院では少しでも卵子を確保する為に採卵時にはできるだけ多くの卵をとる必要があると考えます。
以前読んだ論文では出産するために最適な採卵数は15個程度だと発表されていました。
1個でも多く卵を得るために卵巣刺激をおこなうこともあるでしょう。
現在多くの産婦人科でおこなわれている体外受精の方法には大きく3つあります。
排卵誘発剤を使用せず、自分の身体が分泌するホルモンの力で育つ卵を回収する自然周期法。
内服薬を使った弱い刺激で卵を回収する低刺激法。
ロング法やアンタゴニスト法に代表される1回で多くの採卵を目指す高刺激法があります。
ここまでは一般的なお話。
しかし、よく考えてみてほしいんです。
自然妊娠にしろ、体外受精にしろ、出産まで至る質の良い卵子とは?
ホルモン剤で無理矢理育てた卵子は質が良いのかどうか。
卵子が育つまでの時間がかかるという事はその卵子はゆっくり成熟したいわけです。
不妊治療をしている人は、年齢が上がればAMHが低くなるから早く卵子を採りたいと考えるかもしれません。
しかし、妊活、不妊治療って結論を急ぎ過ぎない事が大切なんです。
特に不妊治療は急がず、焦らず、無理をしないが鉄則。
体に無理な事をすればそれはリバウンドとなり、より悪化するんです。
これはダイエットをやった事がある人はよくわかるのではないでしょうか。
過度な運動や食事制限をして痩せると、一時的に結果は出るかもしれませんが、リバウンドしてより太り、痩せにくくなってしまう。
これって妊活も同じですなんですよね。
ホルモン数値が乱れているからといって数値を合わせる為にホルモン剤を使っていれば、より強固な不妊に陥るリスクもあるんです。
不妊、未妊の状態って何10年もかけて積み重なった体の不調、準備不足なわけですからね。
それを目の前の数字だけ合わせても、そりゃうまくいかないことが多くなります。
勿論、体質を改善するのに不調の出てきたのと同じ時間をかけてはいられませんよ。
最短で体を変えたいんだから、しっかりとした方向性、正しい妊活の知識、行動が必要なんです。
その中で体に無理のない、必要な事をやっていく事が大事です。
妊活をする為には正しい知識、常識にとらわれない知識を持って、自分の体にあった正しい行動を継続する事が必要です。
考え方の参考になれば嬉しいです。
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