代理出産からも卵の質の重要性ってわかるんです。
少し前になりますが、某芸能人夫婦が代理出産での出産を発表しましたよね。
現在日本では、代理出産は認められていませんから、あまり馴染みないものかもしれません。
そもそも代理出産とは子宮に問題がある、もしくは卵子を採卵できるが不育症などで流産を繰り返している場合に、夫の精子に問題がないのが前提として行うものです。
方法としてはサロゲートマザーとホストマザーという2種類の方法があります。
サロゲートマザーとは、夫の精子を第3者(代理母)の子宮に人工授精の手技を用いて注入して懐胎させ、この第3者が妻の代わりに妊娠・出産するものです。
卵子は第3者のものという事で父親とは血のつながりがありますが、母親との直接の血縁はないという事になります。
ホストマザーは妻の卵子を体外受精で行われる採卵の手技を用いて妻の体外に取り出し、夫の精子と受精させ、胚となったものを代理母の子宮に移植することによりこの代理母を懐胎させ、妻の代わりに妊娠・出産してもらうというものです。
妊娠出産の過程は代理母がしますが、赤ちゃんはご夫婦の遺伝子を 100%受け継いでいるという事になります。
およそ40年前、アメリカで初めて行われた代理出産ですが、今では20近い国や地域に広がっていると言われています。
今回はホストマザーの方法から卵子の重要性を見て行きたいと思います。
ホストマザーの場合、妊娠、出産の過程以外
は100%ご自身の卵子が必要となってきますから卵子の実は非常に重要になってきますよね。
実際、質の低い卵子では採卵した卵は成長しないことも多いんです。
これでは仮に代理で出産を依頼したとしてもうまくいかないですよね。
代理出産、ホストマザーでは本人の卵を使うから卵子の質の問題が非常に重要となってきます。
例えば、卵子をhMG注射などによって無理矢理成熟させ、採卵を行ったとします。
元々、成熟するのが遅い卵子、少ないエネルギーしか持っていなかったものを無理やり成熟させてしまうので1つ1つの卵子のエネルギーは少なくなってしまうんです。
そのエネルギー不足の卵子の中から採卵によって得られた比較的グレード(質)の良い卵子を選別し、精子と受精させます。
通常のエネルギーに満ち溢れた卵子であれば受精後、胚分割を繰り返し着床してくれますが、エネルギー不足の卵子ではある程度に育ったところで子宮に戻し着床させても安定せずに直ぐに流れてしまうんです。
代理出産の失敗の多くは「胚分割が止まってしまう」、「着床しても胎児の発育が止まってしまう」事にあります。
これは体外受精に関しても同じ事がいえますよね。
そう、これが質の悪い卵子の大きな特徴なんです。
なぜ、僕が体質改善をして欲しい、卵子の質が全てと言い続けているのかと言うと、代理出産からも卵の質が大事だとわかるからなんです。
1つ1つの卵を大切にする為にも、まずは卵質改善を進めていって下さい。
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