アレルギーが免疫系の過剰反応だと言う事は皆さんご存知ですよね。
実はこのアレルギー反応って妊活、不妊治療においても大切な要因になるんです。
卵子は女性の細胞の1つですが、受精卵の半分は旦那さん由来なので体からすると異物と判断できるんです。
この事から言える事は、子宮内膜の免疫細胞が過剰に反応すれば受精卵を異物と判断して攻撃してしまうという事。
子宮内膜でインプランテーションウインドゥ(着床の窓)と言われる着床時期に関係すると考えられる免疫系があります。
これはTh1/Th2と呼ばれる2種類のリンパ球のバランス、そしてTreg/Th17というリンパ球のバランスと言われています。
この4つのリンパ球がバランスよく関係性を保つことができれば、着床の窓が開く時期を延長したり、適切な時期に開くようにできる可能性があるんです。
Th1/Th2のバランスは自律神経が大きく関係しています。
交感神経が優位になるとTh2が増え、副交感神経が優位になるとTh1が増えることが最近の研究によって分かってきました。
Th1が強くなりすぎると、精子や受精卵に対してリンパ球が攻撃をするんです。
不妊の原因となる抗精子抗体が陽性の方では、このTh1が極端に強まっていることも知られています。
正常な妊娠は、Th2優位の現象といわれています。
つまり、Th1とTh2の比率を考えたときに、Th1寄りの状況であると着床、あるいは妊娠継続しにくい可能性があることが指摘されています。
細菌やウイルスなどから身を守る機能である免疫系。
心拍や体温を維持し、消化機能をつかさどるなどといった、生命を維持するのに重要な役割をもつ自律神経系。
身体がうまく機能するよう内臓に働きかけるのがホルモン系。
この3つはお互いに干渉しあっていて、これらは1つでも欠けてしまうと、ほかの2つにも影響が出てくる可能性があります。
つまり、免疫の低下や自律神経の乱れがホルモンバランスの乱れに繋がるんです。
すべてがバランスよく機能することではじめて、健康な体、妊娠に適した体になるという事なんです。
このような反応があることから、免疫系を整える事、自律神経系を整える事はホルモンバランスを整える事につながり、妊活に必要という事になりますよね。
不妊治療で行う数字だけ揃えるホルモン補充や、妊娠に必要な栄養素は〇〇などと言った1つのモノに左右されず、生活全部を変えて行くことが必要です。
参考になれば嬉しいです。
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