妊活や不妊治療をしていると、どうしても子作りの意識が先行してしまいませんか?
性行為の事も妊活や不妊治療ではタイミングと呼びますよね。
けど行為自体はセックスと変わりありません。
実は女性の強い性的刺激、オーガズムによって妊娠の可能性はアップすると言われています。
オーガズムの中枢は脊髄神経と仙髄の神経根という所にあり、脳に行く経路は前戯による直接的刺激で性中枢を刺激する経路、雰囲気や環境による感覚的刺激が大脳を通って性中枢への刺激となる経路です。
性的な興奮や刺激により骨盤内の血流量も増加しますし、脳内のホルモン分泌が増えるんです。
そうする事で女性の卵胞はよりいっそう成熟し、子宮頚管粘液という精子を子宮内に導く粘液の分泌も増え、これによって子宮頚管内は妊娠にとって好ましい状態が出来上がります。
妊娠しやすいセックスにするには場の雰囲気を整えた上で、女性への前戯も十分に行われるのが理想という事ですね。
人工授精で行われる動物実験でも、前戯をした方と前戯なしだった方では妊娠率が20~30%も変わるという結果があります。
実は人工授精の成功率が低いのも、この事が関係していると言われています。
だって人工的に処理した精子を入れるだけですからね。
それなら自分達で行うセルフシリンジ法の方が女性がオーガズムを感じる事もできますし、確率は高くなるわけです。
また、オーガズムにはスムーズな排卵を促す働きもあることもわかっています。
人間はカラダのリズムに合わせて卵胞期の最後に自然と排卵が行われる自然排卵動物と呼ばれています。
しかし、排卵日の前でも強い性的刺激で脳からホルモンが分泌されて排卵することが十分にありえるんです。
排卵期狙いだけのタイミングではなく、普段からセックスとして性行為をする方が排卵されたばかりのフレッシュな卵子と精子が出会い受胎率がアップするんですよ。
セックスの快感って女性を綺麗にするといわれますが、これはホルモンバランスが整う事が要因。
受精に向けて体を良い環境にする為に感じる事、オーガズムに達する事が大切なんです。
けれど、どうしても妊活や不妊治療をしていると義務的になったり、盛り上がりに欠けたりしますよね。
そんな状態では女性のカラダもココロも準備が整っていないんです。
また、ご主人に今日は排卵日だからよろしくね!とプレッシャーをかけてしまい、うまくいかないなんて事も。
でも、実は受精のためにはお互いが性的快感を感じ、肉体的にも精神的にも受け入れ状態を整える事が大事です。
子作りだからと排卵日付近に挿入して射精しておしまいというセックスではなく、お互いが快感で満たされるようなセックスをすることが妊娠への近道かもしれませんよ。
セックスがいつも同じ環境、子作り意識でマンネリしていたり、気持ちよさは二の次になってしまっていたという方はちょっと意識を変えてみて下さいね。
参考になれば嬉しいです。
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