院長のひとり言

卵子の質は毎日の食事から

卵子の質は毎日の食事から



卵子の質は毎日の食事から
〜過食とミトコンドリア〜

人は2つのエネルギー生成のバランスによって動いています。

それが、ミトコンドリアエンジンと解糖エンジン。

解糖エンジンはブドウ糖を燃焼させてエネルギーを生成するものです。

一方、ミトコンドリアエンジンは食事から得た糖から電子を取り出し、肺から取り込まれた酸素と反応させて体で使えるエネルギーを作り出すものです。

解糖系は細胞質でブドウ糖を燃料にしてエネルギーを作ります。

そのエネルギーの事をATP(アデノシントリリン酸)と言います。

もう一つのミトコンドリア系は細胞の中のミトコンドリアの中でATPを作ります。

糖も脂肪酸もアミノ酸も燃料にして酸素を使いながらATPを作ります。

解糖系でのATP産生はブドウ糖1分子からATP2個しか作れずエネルギー効率が悪いです。

ミトコンドリア系ではブドウ糖1分子からATPを36個作ります。

なんと解糖系の18倍の効率の良さなんです。

卵子は主にこのミトコンドリアエンジンからのエネルギー供給を受けて発育しています。

ミトコンドリアとは全ての生物(動物・植物・菌類など)の細胞に含まれている細胞内構造物のことです。

中学生の時に勉強しましたよね。

卵子の質に関わってくるミトコンドリアエンジンは長時間の継続エネルギーを生成する事には長けているのですが、高度で精密な回路な為、狂いが生じてしまう事もあるんです。

ミトコンドリアエンジンは酸素を使いエネルギーを作り出しますから、それが狂ってしまうと活性酸素という劣化物質を作り出してしまうんです。

この活性酸素による酸化現象、劣化が卵子の質を落とす要因になってきてしまいます。

その狂いを生じさせる要因の1つが解糖系の使い過ぎ。

要は過食です。

解糖エンジンはブドウ糖だけを燃料として動いています。

食べ物や飲み物から得た糖の量が多くなればなる程に働きが活発になり、結果的に解糖エンジンを使い過ぎる事になるんです。

また、ストレスによって交感神経の緊張が続いてしまうと血管が収縮して低体温になり、解糖エンジンのエネルギ―が主体となってきます。

卵子はミトコンドリアエンジンによって補給されていますから、卵子の質を決めるポイントミトコンドリアエンジンをいかにうまく働かせているかによって左右されてしまいます。

その為、過食をしない事、多少の糖質制限やカロリー制限をしたり、空腹感を感じることはミトコンドリアエンジンを活性化させ、卵子へのエネルギー供給をスムーズにすることができるんです。

食事の見直し、腹8分目って本当に大切ですよ。

参考になれば嬉しいです。


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