赤ちゃんが欲しいなら腸をキレイにしよう
〜腸内フローラと自律神経〜
妊活で意識して欲しい腸内環境。
不妊は病気ではありませんが、過去からの積み重ねによる現在の体の不具合と捉える事はできます。
そこで見直して欲しいのが腸内環境と自律神経が関係しているということ。
自律神経は腸の働きをコントロールしていて、交感神経と副交感神経のバランスが悪いと腸の働きが悪くなりやすくなります。
腸の働きが悪いと、腸内では悪玉菌が増加し、腸内環境が悪化してしまいます。
腸と自律神経は互いになくてはならない存在なんです。
自律神経をコントロールしている脳と腸内細菌のいる腸は一見離れた場所にあり、その機能も大きく異なるように思えますよね。
しかし、人間が生まれてくる過程においても、この2つには密接な関係があるんです。
実は胎内の受精卵が成長する際、まず発生するのが腸。
そこから胃や食道などが、1本の消化管として形づくられていきます。
そして、その先にできあがるのが脳なんですよ。
この事からもわかるように脳と腸は相互に情報伝達、情報交換を行っていて、互いに作用を及ぼしあう関係にあるのが分かります。
これは脳腸相関と呼ばれる関係で、脳と腸はホルモンやサイトカイン(情報を持ったタンパク質)などの液性因子を利用したり、自律神経系のネットワークを介しての作用 によって、互いに影響しあう関係にあるのが明らかにされています。
自律神経と女性ホルモンの分泌を司るのは同じ脳の視床下部ですから、自律神経が乱れると女性ホルモンバランスも乱れやすくなってしまいます。
人の腸には多種多様な腸内細菌がいるんですが、最近、よくテレビなどで取り上げられているので「マイクロバイオーム」や「腸内フローラ」という言葉を聞いたことがある方は多いかもしれません。
腸内細菌は「お花畑」のようにみえることから「腸内フローラ」と呼ばれています。
腸内細菌と言えば、善玉菌、悪玉菌という言葉が思い浮かぶかもしれませんが、腸の中には実に100兆匹以上、200種類以上もの細菌が住んでいて、その細菌の出す物質、反応が私達の健康などに様々な影響を及ぼしているんです。
腸や生殖器はリラックスしている時に働く副交感神経が優位になると働きを活発化させます。
逆にストレスを感じていると交感神経が活発になり、腸や生殖器の働きを滞らせてしまうんです。
腸などの消化器は交感神経が強すぎると摂り入れた食物を運んでいく蠕動運動がうまく行われなくなってしまいます。
交感神経が優位な時は血管を収縮させていますから、卵巣や子宮にいく栄養や酸素の供給は少なくなるということなんです。
自律神経を整える事、腸内環境を整える事は妊活を行う上でも意識して欲しい事になるんです。
腸内環境を整える為に必要な事は腸内細菌のバランスをよくすること。
その為に食事で意識してもらいたいのが「ま、ご、わ、や、さ、し、い」
を1日で取れるかどうか。
ま-豆類
ご-ごま、種子類
わ-わかめ、海藻類
や-野菜
さ-魚
し-しいたけ、キノコ類
い-芋など
この項目を1日の食事の中で取れるように意識してみて下さい。
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