不妊の要因の1つが精子の問題。
女性が体質改善をしなくてはならない大きな理由は、卵子の質が妊娠を左右する1番の問題だからですよね。
男性はというと、無精子症であったり、運動率の低下、奇形率の増加など精子の不妊要素は様々ありますが、IMSI(イムジー)の技術により、ある程度は解決できてはいるんです。
とは言え、良い精子である事に越したことはないので、今回は精子の質を高める為、骨との関係をお伝えしますね。
運動率や奇形率は射精回数にも影響されるので、今日はその前段階、生成についてのお話になります。
実は男性の精子の生成には骨から出されるメッセージ物質が関わっているのをご存知ですか?
骨量の低下は老化現象を招くとはよく言われる事ですよね。
骨の役割は体を支え、体を動かし、衝撃から様々な器官を守ること、造血細胞として血液を作ることだと考えられてきました。
けれど、骨には様々な細胞や物質が存在し、それぞれが体を健康に保つためのネットワークを構築しているんです。
骨って毎日、古い骨から新しい骨へと生まれ変わっているんです。
血液や皮膚と同じように新陳代謝が行われているという事です。
1つの骨が全く新しい骨に変わるのには3~4ヶ月、全身の骨は約3年でまったく新しいものに入れ替わります。
これは骨代謝と呼ばれ、骨芽細胞によって骨が作られ、破骨細胞によって骨がこわされていくという形成と吸収の2つの活動によって成り立っています。
破骨細胞が骨の主成分であるアパタイトを溶かして古い骨を削ります。
そして、削られた部分に骨芽細胞が新たな骨を作るというリモデリング(新陳代謝)を繰り返しています。
この2つの活動は密接に関係しながら働き、このサイクルにより、より良い状態をキープしようとしているわけですね。
そして、このリモデリング時に副産物的に骨芽細胞から分泌され、血中に流れ出るメッセージ物資がオステオカルシン。
膵臓のβ細胞に働いインスリンの分泌を促したり、脂肪細胞に働きインスリン感受性を高めるタンパク質であるアディポネクチンの分泌を促進すると言われています。
このオステオカルシンは、精巣に作用すると男性ホルモンであるテストステロン精子を生成する量を増やす役割もしているんです。
そして、オステオカルシンがないと精子の数が半分に減ることも分かっています。
そんな重要な役割を果たすオステオカルシンですが、これが分泌される為には骨のリモデリングがスムーズに行われ必要があるわけです。
骨は物理的に力がかかると強くなり、かからないと弱くなるという性質があります。
これは骨の黄金律とも言われるもの。
骨は重力や衝撃などの物理的負荷を感知してはじめて、骨作りの指令を出すんです。
骨芽細胞は骨を作った後、自ら骨の中に埋もれて骨細胞になります。
この骨細胞が骨にかかる力を感知すると、骨を作れと指令を出すわけで、負荷のない状態だと作らなくていいという指令が出てしまうんです。
無重力下の宇宙飛行士の骨がもろくなるのはこのためなんです。
なので、骨には物理的負荷が不可欠。
ずばり、「骨に衝撃を与えること!」が必要となるわけです。
骨細胞は骨に加わった衝撃を感知し、骨を生成するペースをそこで決めているんです。
体のどこの部分であっても、刺激、衝撃が加わらなければ修復は行われないです。
では、具体的にどのような運動がいいのか。
やり方は簡単。
その場でジャンプしてドンッと着地したり、四股を踏むのが効果大。
しっかりジャンプをして脚の骨に大きな衝撃力を加えてあげましょう。
初めは連続でジャンプすることは、ひざなどを痛めることになるので止めて下さいね。
必ずジャンプの間には、数秒間のインターバルをはさみます。
また、ランニングや踏み台昇降などのインターバル間に5~10回ジャンプを行うとサーキットトレーニングになって効果的ですよ。
しっかりと着地する事を意識してみてください。
男性は骨トレをして精子を元気にしていきましょうね。
妊活の参考になれば嬉しいです。
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