院長のひとり言

糖質と乳酸

みなさんがご存知の乳酸。

乳酸がたまるから疲労したり、筋肉がだるくになったりすると思っている人が多いのではないでしょうか。

実はこの乳酸、乳酸=疲労ってわけではないんです。

乳酸の発生は「糖質の代謝」時に起こります。

そのため「脂質の代謝」時には乳酸は発生しません。

人間の活動のエネルギー源は主として糖質と脂質で、通常の活動のエネルギー源は糖質ではなく脂質の方です。

普段のエネルギー源を「糖質」に依存している人(=炭水化物や甘いもの好きの糖質過多な人)は代謝物として多くの乳酸を発生させている事になります。

その為に溜まった大量の乳酸をなんとか処理をしようとしている結果が
疲労を招いているのです。
あくまで乳酸の蓄積は代謝の結果であり、原因ではないのです。

疲れた時は甘いものが必要って思って、甘いものをいっぱい食べいた結果が余計に疲労感を出していたかも!

実はこの乳酸、エネルギー源としても利用できるんです。

乳酸をうまく処理できる人はエネルギー源として利用できますが、うまく処理できない人は疲労になります。

では乳酸をうまく処理できない人と言うのはどんな人か、これはビタミンB群が不足している人に多く見られます。

しかし、ビタミンB群をしっかり取れている人でも乳酸が大量にあれば処理できずに体内に蓄積していくこともあります。


普段の中で、糖質をできる限り抑えた食生活こそ、疲れを遠ざける対策の一つかもしれません。

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