ニキビと活性酸素
活性酸素は人間が酸素を吸って呼吸している限り必ず体内で発生しているものですが、過剰に発生すると脂質、細胞、DNAなどに影響を及ぼし、老化を促進させてしまう原因になり、肌においても大きな影響を及ぼし、ニキビ・肌荒れ・吹き出物などの原因になることがあります。
ニキビは塞がった毛穴の中でアクネ菌という皮膚の常在菌が増殖することによって引き起こされます。そして、アクネ菌の増殖を抑制するために白血球がアクネ菌を攻撃し、その時に活性酸素(主にヒドロキシラジカル)を発生させてアクネ菌を退治します。
この活性酸素によってアクネ菌の増殖が抑制されて炎症が治まるのですが、一方で活性酸素は皮膚にダメージを与えて、ニキビ跡の赤み、色素沈着などを引き起こして
、場合によってはクレーター状のニキビ跡となってしまうことがあります。
毛 穴に詰まった皮脂が酸化されると、周囲の細胞を傷つけたり、皮膚の再生機能を低下させたりします。アクネ菌が分泌するポルフィリンという物質もやはり酸化 をもたらす要因になっていることがわかり、免疫が弱くなっている時は特に炎症を引き起こしたり、細胞を破壊したりします。
活性酸素が発生すると肌の細胞が損傷を受ける為、肌が乾燥しやすくなったり、荒れたりしやすくなります。
それにより大人ニキビを始めとする様々な肌トラブルが発生します。
活性酸素は肌の皮脂とも結合し、過酸化脂質へ変化させます。
過酸化脂質は有害な為、毛穴につまった皮脂が過酸化脂質に変化すると、毛穴が炎症を起こすことになります。便秘などが多い方は体に毒素が溜まりやすく、皮脂が酸性になっていることが多いためにより症状が強く出ることもあります。
また活性酸素はコラーゲンやエラスチンなど、肌の弾力を保つ物質と結合し、性質を変化させてしまいます。それにより肌は弾力を保てなくなり、シワやたるみなどができる原因になります。
つまり、皮脂の酸化がニキビの発症や進行をもたらしているのであり、皮脂を酸化させてしまうのが活性酸素だったのです。
ニ キビができる要因としてはホルモンバランスの乱れ、生活習慣、ストレス、紫外線などによる活性酸素の害ともいえ、それらが複合的に重なり合ってニキビはで きるのです。それともう一つ、ニキビができやすい体質もあげられます。つまり、両親にニキビ跡が多くあれば、その子どももニキビのできやすい体質と考えら れるのです。
そして活性酸素を発生させる原因は紫外線、ホルモンバランス、ストレスばかりではありません。水道水に含まれる塩素、酸化しやすい油を多く含む食品、タバコ、排気ガス、放射線、一部の医薬品や農薬なども活性酸素を発生させます。
さ らに、人間の生体活動によっても活性酸素は作られます。呼吸によって取り入れた酸素を体内で利用するとき、食物を摂取してエネルギーに変換するとき、そし て体内に侵入してきた細菌やウィルスなどを退治しようと免疫細胞が活動するときなど、日常のあらゆる場面で私たちは活性酸素と関わっているのです。
欧米では活性酸素の害を防ぐことを主軸にしたニキビ治療が行われています。
そしてこの酸化 と逆の働きをしてくれるものが水素。水素は酸化と逆の働きをすると考えられています。特に注目すべきは、体内に存在する活性酸素の中でも、善玉へは影響を及ぼさず、悪玉である「ヒドロキシルラジカル」のような活性酸素を除去する事が大切なんですね。
最近、水素水などもちまたでは流行っています。
体のバランスを保つ為にも取り入れるとよい週間ですね。