コラム 生理痛は体からのサイン
程度はありますが生理痛は多くの女性が経験するものです。
けれど生理痛が重くない方はあまり気にしていなかったり、薬を服用すれば大丈夫と軽く考えていませんか?
生理痛は月経が上手くいってない事を教えてくれる為の大切なサインです。
そもそも生理は妊娠のスタートラインに立つ為に非常に重要な体の変化です。 よどみなく流れる川が綺麗なように、血液も滞りなく流れているからこそ体を栄養し、毒素を排泄できるんですよ。
では生理痛はどうして起こるのでしょうか。
体が歪んだ状態、筋肉や内臓の位置関係、傾きなどが悪くなってしまっている為に何処かで血液が滞っていたり、女性ホルモンのバランスが崩れてしまったり、排泄自体ができなくなっています。
この結果が生理痛としてあらわれてくるんです。
生理痛には大きく分けて2つの原因が考えられます。
構造的問題と機能的問題です。
まず、構造的問題についてお話しますね。
構造的問題がある時は生理血が上手く排泄できなく、この事で痛みを引き起こすと言われています。
その為、骨盤矯正や姿勢矯正をする事で体が真っ直ぐになっていくと生理痛が改善する事が多いんです。
生理の時は骨盤が開き、子宮の蠕動運動によって子宮内膜の排泄が促されます。骨盤の開閉が上手くいかないとしっかりと排泄ができないんです。
骨盤の状態が悪くなる要因としては
・股関節、骨盤、腰椎に問題があり、骨盤自体の可動域が減っている場合
・交感神経優位の状態にある自律神経のアンバランス
・大腰筋、骨盤底筋群の過緊張
・頭蓋の硬さ などがあります。
次に骨盤の動きに影響しやすい内臓、腎臓についてお話しますね。
腎臓は大腰筋、骨盤に構造的なつながりが強いです。
これは筋膜というものによって腎臓、大腰筋、骨盤が連結しているからなんです。その為、腎臓の下垂は子宮への影響も大きいと言えますね。
そして最後は子宮自体の問題です。
腹腔内の胃や腎臓などの臓器の下垂、便秘による腸の圧により、子宮自体の位置の歪みや後方変位が起こってしまう為、子宮本来の働きができない状態によっても生理痛は起こります。
次は機能的問題についてのお話です。
子宮の働きとしては
・膣や子宮内の不要な組織の排泄
・体内の毒素の排泄
子宮は体の中でも重要な排泄器官の1つになります。
子宮が排泄器官?って思っちゃう人もいますよね。けれど子宮内膜が剥がれる事で生理血が外に出る事を考えてみて下さい。
立派な排泄器官ですよね。
そして体内の毒素の排泄の結果として分かる事、1人目の子供にアレルギーが多い事も知ってる方も多いのではないでしょうか。
これはママさんが生まれてから溜め込んでいた老廃物が子供に入ってしまった原因とも言われています。
どちらの場合にせよ、女性ホルモンのバランスと毒素の代謝(解毒)が関係しているんです。
臨床的に見ても食事の改善、とくに食事量の改善だけでも月経過多などが改善されるケースが多いんです。
女性ホルモンの過剰な状態はホルモン分泌に関わる器官の問題よりも、むしろ環境ホルモンの影響が大きいと言えますね。
その為にファスティングがとても効果的だと思います。
現代の食生活では高度経済成長以降に大量に使われるようになってきた添加物の影響、殺菌殺菌の世の中の風潮によって常在菌なども死滅する事が多く、免疫力の低下も影響があるように感じています。
食事量=体内に入ってくる環境ホルモンの量と言っても過言ではありません。
この環境ホルモンは女性ホルモンに酷似した作用を体で起こします。
その為、ホルモン過剰になるケースが多いと言えるんですね。
また、高温期が十分に上がらない場合もこのホルモン過剰が問題になる場合が多いんです。
こういった場合は食事の改善が本当に大切で臓器でいうと特に肝臓が重要となってきます。
肝臓で過剰なホルモンや毒素の代謝がしっかり行われる必要があります。
毒素の多くは脂溶性ですので肝臓に負担がかかり、脂質が体に溜まると体の毒素も溜まりやすい環境になります。
体内の脂質の質も悪くなるので、細胞の状態が悪くなるのを防ぐ施術やケアが必須となります!!
不妊の方は特に生理痛の改善、月経の意味を踏まえて考えていかなくてはなりません。
妊娠への階段を登っていく為に是非覚えておいて下さいね。
そして、この状態の改善の目安は大きくは2つです。
それは生理血の質と生理期間の長さ。
状態の悪い時の生理血はドロッとしていたり、黒い塊が出たりします。
状態、質のよい生理血らサラッとしていて鮮血に近いと思って下さい。
月経の長さでいうと7日~10日は月経過多となります。
通常は5日〜7日が理想的です。
この2つが改善する事が体の改善の目安となります。
自分の生理の質、期間を見極めて、健康な体作りをしていきましょう。
勿論、治療が必須な方は自分で判断せずに相談して下さいね。