院長のひとり言
生理周期と陰陽 ~妊娠しやすい体質の為の陰陽バランス~
横浜市青葉区の鍼灸院
妊娠しやすい体質への改善、マタニティから産後ケア、
女性の健康と美容のライフサポートをする 伊藤です。
本日は生理周期を陰陽の働き方から見ていきたいと思います。
東洋医学の中心の考え方に陰陽論というものがあります。
下の図って見た事ある人が多いのではないでしょうか。

これはすべての事は表裏関係であり、陰陽がある事を示しています。
男性は「陽」、女性は「陰」
太陽は「陽」、月は「陰」
春・夏は「陽」、秋・冬は「陰」
右は「陽」、左は「陰」
上は「陽」、下は「陰」
右は「陽」、左は「陰」
朝は「陽」、夜は「陰」
筋肉の状態の堅硬は「陽」、柔軟は「陰」
興奮の感情は「陽」、抑制の感情は「陰」
アルカリ性は「陽」、酸性は「陰」
このように東洋医学では互いに対立し、抑制し、助け合い、変化・転換することが自然の法則であると捉えているのです。
陰陽は決して不変ではなく、太陽が昇って沈むように、常に変化しながら日々のバランスを保っています。
人の体も「陰陽」の2つに分けられます。
陰は肉体(血)、陽はエネルギー(気)です。
陰陽のバランスがうまく保たれていれば生理周期は順調であり、崩れれば生理不順や無月経が現れてきてます。
女性の身体は月経や排卵の周期があり、「月経の満ち欠けの陰陽のサイクル」と対比しています。
体温が低温期から高温期に移る排卵のときに陽性が強くなり、体温が高温から低温にになるときは陰性が強くなる。
言い換えれば、陰の期間にしっかり体温が下がり、陽の期間にしっかり体温が上がる。
少し具体的に生理周期を陰陽関係で言うならば、プロゲステロンは低温期に低く高温期に高くなります。
陰陽論に当てはめるとエストロゲンを陰と考え、プロゲステロンを陽と考えます。
低温期は陰が長じて、陰がピークになると排卵して陽に転化し、高温期になります。
高温期は陽が長じて、陽がピークになると陰に転化して生理になります。
このようにして生理周期は陰陽のリズムにより説明することができます。
例えば、高温期に体温が上がらない人は陽が少なくなっているのではないでしょうか?
体温がしっかり上がらないと排卵しても卵の居心地が悪いでしょう。
この場合は陽性の物を補い、陰性の物を控えるとバランスがとれますね。
体質、状態に合わせて陰陽のバランスをとると体のバランスがとれてきますよ!
食事が1番簡単に陰陽バランスをとれる方法です。
食物で簡単に陰陽を見分けるのは土の上にあるものか、下にあるものかです。
夏は陽。体も陽性に偏る為に土の上の水々しく、体を冷やす物でバランスを取ろうとしまさ。夏野菜は土の上のものが多いですよね。
冬は陰。体は陰性に傾きます。土の下の食物で体を温めるようになります。元々、鍋物に根菜類が多く使われるのも説明できますね。
この陰陽法則を意識し、食事のバランスを生理周期、ご自身の体調、体温などに合わせて変えてみてください。
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