院長のひとり言

五味から学ぶ体質改善

体質改善してますか?     
 
青葉区市ヶ尾の鍼灸院 妊娠しやすい体質への改善、マタニティから産後ケア、女性の健康と美容のライフサポートをする いとう鍼灸院 伊藤です。     
 
妊娠しやすい体への体質改善にはネットや本から知識を入れるだけでは何も変わりません。     
 
 
知識を得たら必ず実践、行動して質のよい卵を育てていきましょう。      
 
 
本日のお話は『五味から学ぶ体質改善』
 
 
妊娠しやすい体作り、体質改善の目的とは?
 
ずばり、卵子の質の向上です。
 
 
体質改善の為には食の改善は必須になります。添加物を避ける、コンビニ食は止める、甘味は取りすぎないなどなどありますが、そもそも体にはその時の状態に合わせて欲しがる味があります。
 
 
それを東洋医学には五味と表現します。
 
 
肝心脾肺腎の臓にそれぞれ味覚が割り振られいるんです。
 
 
体の状態によって求めている味があり、適度に取ると臓腑の不調を治してくれるという考え方になります。
 
 
今日は酸っぱい物が食べたいな。スパイスの効いた辛い物が食べたいな。って思いますよね?
 
これは臓腑の働きが落ちて疲れている為に栄養として欲している味になるんです。
 
 
それでは1つずつ見ていきたいと思います。
 
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酸味(肝)ー多汗・寝汗・下痢・頻尿や気の漏れなどを抑えたり、逆にウイルスの入り込む隙を無くす作用をもちます。
 
 
苦味(心)ー体の熱をさまし、余分な水分(毒)を排出する作用があります。のぼせ・イライラ・発熱・湿疹・吹き出物・便秘の改善にも役立ちます。
 
 
甘味(脾)ー痛みを緩和する、緊張をほぐす、疲れている時に食べると元気が出る(滋養強壮・疲労回復)の作用があるので、疲れたときに摂ると癒されます。
 
 
辛味(肺)ー体を温めてくれる為、発汗作用と気血のめぐりを良くする作用があります。体内に滞ったものを外へ排出(排毒)する目的で活用すると良いでしょう。また、冷えや消化不良にも活躍します。
 
 
鹹味(腎)ー硬いものを柔らかくする作用、体を潤す作用と利尿作用があります。しこりをやわらかくするのでリンパ節の腫れや痛み、硬いものを柔らかくしてくれるので便秘に良いとも言えますね。
 
 
このように五臓に合わせて五味があり、状態に合わせて組み合わせてみて下さい。
 
 
しかし、取り過ぎたりすればそれもまた逆効果。
 
疲れたから甘いものが食べたいと食べ過ぎてしまってはただの依存になり、臓腑の働きを悪くしてしまいますからね。
 
 
この関係を相剋関係といいます。
 
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 木は土に根を張り縛り、養分を取ります
 
土は水を塞き止め、澱ませます
 
水は火の勢いを消します
 
火の熱は金を溶かします
 
金は刃物となり木を薙ぎ倒します
 
 
過ぎたものは対象になる臓腑を攻撃してしまうんです。
 
 
これを五味に当てはめてみると。
 
 
酸味ー脾胃(甘)を害し、胃を弱くする。
 
食べすぎると膵臓・胃を傷めますので「甘味」で加減します。
 
 
苦味ー肺皮毛(辛)を害し、風邪を受けやすくなる。食べ過ぎると肺・大腸・鼻を傷めるため風邪にかかりやすくなります。「辛味」で加減します。
 
 
甘味ー腎膀胱(鹹)を害し、浮腫みが生じる。食べ過ぎると腎臓・膀胱を傷めるため、毛髪・肌に良くなく、浮腫みの原因となります。「鹹味」で加減します。
 
 
 
辛味ー肝胆(酸)を害し、肝機能を弱める。
 
食べ過ぎると、気が消耗するので肝臓・胆嚢・目を傷めることにつながります。「酸味」で加減します。
 
 
 
 
鹹味ー心血(苦)を害し、循環器系の不調が生じる。食べ過ぎると血の粘度があがり、血の流れが滞るので心臓や小腸を傷める傾向にあります。「苦味」で加減します。
 
 
 
例えば甘味には辛味を配合する事でもたれを軽くし、相克の位置の腎(鹹)を傷めないように、少量の塩を配合するといったようにするとバランスがとりやすくなりますよ。
 
 
辛味であれば、肝(酸)を傷めないように酸味を配合する。
 
 
これを五味調和といって、この調和を考えて食生活を改善していくと五臓六腑のバランスがとれてきますよ。
 
 
 
体質改善は自分の状態の把握から。
 
 
自分の体調を考え、五味調和を意識してみて下さい!

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